生成AIで動画を作って、YouTubeに出したい。けれど、どの道具を使えばよいのか、そもそもAIで作った動画は収益化できるのかが分からない——そういう方に向けて書いています。
先にお伝えしておくと、道具選びより大切なのはYouTubeのルールです。2025年7月から、YouTubeは量産型の動画を収益化の対象外とはっきり定めました。AIで大量に作るだけの動画は、再生されても広告収入を得られません。
この記事では次のことが分かります。
- 動画を作れる主なAI(Manus・Veo 3.1・Gemini Omni)の違いと料金
- AIで作った動画を出すときのYouTubeのルール(AIであることの申告、収益化の条件)
- ルールを守りながら、AIを動画づくりに生かす使い方
内容は、各社の公式サイトとYouTubeの公式ヘルプをもとに、2026年9月時点でまとめています。
動画を作れる主なAIの違い
| Manus | Veo 3.1(Google) | Gemini Omni(Google) | |
|---|---|---|---|
| どんなAIか | 調べもの・資料づくり・コーディングなどを代わりに進める汎用のAIエージェント。動画生成は機能の一つ | Google DeepMindの動画生成モデル。映像と一緒に効果音やせりふも作る | 2026年5月に発表された、動画を作って言葉の指示で編集できるモデル |
| どこで使えるか | Manusの公式サイト・アプリ(日本語サイトあり) | Geminiアプリ、Flow、Gemini API | Geminiアプリ、Flow、YouTube Shorts、YouTube Create |
| 1本の長さ | — | 4・6・8秒。延長で最長およそ148秒 | — |
| 向いている使い方 | 動画を含む作業をまとめて任せたい | 短い映像素材を高い画質で作りたい | YouTube Shortsの中で手軽に作りたい |
出典:Manus、Google DeepMind(Veo)、Gemini API(Veo)、Google(Gemini Omni)
Manusの料金と動画生成
| プラン | 料金 | 使える量 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 毎日300クレジット |
| Pro | 月20ドル/月40ドル | 4,000/8,000クレジット |
| Team | 1席あたり月20ドルから | — |
動画生成には、標準のモデル(1秒あたり30クレジット、縦・横・正方形に対応)と、Veo 3のモデル(8秒あたり600クレジット、横長のみ)があります。年払いにすると17%安くなります。出典:Manusヘルプ(料金)、Manusヘルプ(動画生成)
なお、Manusは2025年12月にMetaが買収を発表しましたが、その後、中国当局の求めで買収が取り消され、2026年8月に独立した運営に戻ると告知されています。この切り替えにともない、一部の利用者のデータ削除が行われました。使う前にManusの告知を確かめてください。
Googleの動画生成の料金(日本)
| プラン | 月額 | Flowのクレジット |
|---|---|---|
| Google AI Plus | 725円 | 200 |
| Google AI Pro | 2,900円 | 1,000 |
| Google AI Ultra | 14,500〜32,000円 | 10,000または25,000 |
開発者向けのGemini APIでは、Veo 3.1は1秒あたり0.40ドル(4Kは0.60ドル)の従量課金で、より安いFastとLiteもあります。Googleの動画生成AIで作った映像には、SynthIDという見えない電子透かしが入ります。出典:Google AI プラン、Gemini APIの料金
AIで作った動画を出すときのYouTubeのルール
ここがいちばん大切な章です。道具が使えても、ルールに反すれば収益化できず、動画が削除されることもあります。
1. 量産型の動画は収益化できない
YouTubeは2025年7月15日、収益化のルールで「繰り返しのコンテンツ」を「オーセンティックでないコンテンツ」と改め、大量生産・汎用的・繰り返し型の動画は収益化の対象外としました。テンプレートで量産したAI動画は、はっきり例に挙げられています。出典:YouTube ヘルプ(収益化ポリシー)
2. 本物に見えるAI映像は、申告が必要
本物に見える人物・場所・出来事をAIで作ったり、大きく加工したりした場合は、投稿のときにAIで作ったことを申告する必要があります。申告した動画には表示ラベルが付きます。申告を繰り返し怠ると、ラベルを強制的に付けられたり、動画の削除や収益化の停止を受けたりすることがあります。出典:YouTube ヘルプ(改変・合成コンテンツの開示)
3. AIの人物に大切な情報を語らせない
AIで作った人物に、医療・お金・法律などの大切な情報を語らせるチャンネルは、収益化できないとされています。こうした分野の情報は、実在する専門家が責任を持って伝える必要があります。
ルールを守りながら、AIを生かす使い方
AIは「動画を丸ごと作らせる道具」ではなく、人が作る動画の手間を減らす道具として使うのが安全で、効果も出やすい使い方です。
- 台本の下書き:話す内容の構成案をAIに出してもらい、自分の言葉と経験で書き直す
- 短い映像素材:説明の合間に入れるイメージ映像を、Veoなどで数秒だけ作る
- サムネイルの案出し:複数の案を出してもらい、最後は人が選んで仕上げる
- 字幕と翻訳:文字起こしや多言語の字幕づくりを任せる
いずれの場合も、自分の経験や意見、実際に試した結果が動画の中心にあることが大切です。それが、量産型の動画との違いになります。
よくある質問
Q1. AIで作った動画でも、YouTubeで収益化できますか?
A1. できる場合もあります。ただし、テンプレートで量産した動画や、繰り返し型の動画は収益化の対象外です。自分の経験や意見が中心にあり、AIは作る手間を減らすために使っている動画であることが大切です。
Q2. AIで作ったことは、必ず申告しなければいけませんか?
A2. 本物に見える人物・場所・出来事をAIで作ったり、大きく加工したりした場合は申告が必要です。アニメ調の映像や、明らかに現実ではない映像、色の調整などの軽い加工は対象外とされています。
Q3. Manusは動画を作るための道具ですか?
A3. いいえ。Manusは、調べもの・資料づくり・コーディングなどを代わりに進める汎用のAIエージェントです。動画生成はその機能の一つです。
Q4. Veo 3.1は日本で使えますか?
A4. 使えます。GeminiアプリやFlowから、Google AIの月額プラン(Plus・Pro・Ultra)で使えます。開発者はGemini APIからも使えます。
Q5. AIで作った動画を、ほかの動画と区別する方法はありますか?
A5. Googleの動画生成AIで作った映像には、SynthIDという見えない電子透かしが入ります。YouTubeでは、申告したAI映像に表示ラベルが付きます。
Q6. 会社のYouTubeチャンネルでAIを使うなら、何から始めればよいですか?
A6. 台本の下書きや字幕づくりなど、動画そのものではなく準備の手間を減らすところから始めるのがおすすめです。動画の中心は、社員の経験やお客様の声など、自社にしかない内容にしてください。
まとめ
- Manusは動画専用ではなく汎用のAIエージェント。動画生成は機能の一つ
- Googleの動画生成はVeo 3.1とGemini Omni。日本ではGoogle AIの月額プランで使える
- YouTubeは2025年7月から、テンプレートで量産したAI動画を収益化の対象外としている
- 本物に見えるAI映像はAIで作ったことの申告が必要
- AIは丸ごと作らせるのではなく、台本・素材・字幕などの手間を減らす道具として使う
料金や機能、YouTubeのルールは変わることがあります。使う前に、各社の公式サイトとYouTubeの公式ヘルプで最新の情報を確かめてください。























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