順位チェックツールが使えない?Googleのリダイレクト仕様変更(2026年8月)と今すぐ確認すべきこと

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いつも見ている順位チェックツールの数値が、8月に入ってから急におかしくなった気がする。

故障かな、それとも設定ミスかな、と不安になっていませんか。

実はこれ、多くの企業で同時に起きている現象です。

この記事では原因と、今すぐ確認すべきことを整理します。

正直に言うと、弊社も8月に入ってから「順位が取れなくなった」という同業の声を耳にするたびに、自社のツールは大丈夫だろうかと気になっていました。半信半疑のまま計測ログを確認したのですが、結果は拍子抜けするほど平常運転。7月31日から8月末まで、一日も欠測なくデータが取得できていたのです。

結論を先に言います。順位が取れなくなったのはツールの不具合ではなく、Googleが検索結果のリンクの仕組みを変更したことが原因です。企業側が確認すべきことは、大きく4つあります。まず何が起きたのかから見ていきましょう。

順位チェックツールで順位が取れなくなったのはなぜ?

検索結果のリンクがリダイレクト化される様子

2026年6〜8月にかけて、Googleが検索結果のリンクを「google.com/goto?…」という自社経由のリダイレクトに切り替えたことが主な原因です。この変更を受けて、検索結果ページを読み取る方式の順位チェックツールの多くが影響を受けています。

具体的には、6月下旬ごろから一部の検索結果で段階的に導入が始まり、8月に入って対象範囲が広がりました。今まで検索結果のHTMLには、対象サイトのURLがそのまま記載されていました。ところが今回の変更以降は、いったんGoogle経由のリダイレクトURLをクリック(または解析)しないと、本当の飛び先URLが分からない構造に変わっています。

Googleはこうした変更について、検索結果の不正な自動収集(スクレイピング)への技術的な対策だと説明しています。検索の仕組みに関する公式な情報は、Google検索セントラルでも随時案内されており、検索結果の表示方法や利用ルールは今後も見直しが続くと考えられます。

なぜリダイレクト化で順位ツールが影響を受けるの?

順位チェックツールがリダイレクトを追う4手順の図解

検索結果のHTMLに直接URLが書かれなくなり、リダイレクトを1回追わないと本当のURLが分からなくなったことが直接の理由です。この「1回追う」という処理が、順位チェックツールの裏側では地味に大きな負担になります。

これまでのスクレイピング型の順位チェックツールは、検索結果ページを取得して、そこに書かれているURLの並び順を読み取るだけで順位を判定できました。いわば1回の通信で完結する仕組みです。

今回の変更後は、次のような手順が必要になります。

  1. 検索結果ページを取得する
  2. ページ内にあるgoogle.com/goto?…形式のリンクを抽出する
  3. そのリンクを1件ずつ実際にリクエストし、リダイレクト先の本当のURLを確認する
  4. 得られたURLをもとに順位を判定する

手順3が新たに追加された分だけ、確認する件数×1回の通信が増えます。数百件、数千件のキーワードを毎日追跡しているツールにとっては、この積み重ねが無視できないコストになります。

技術的には対応は可能です。ただ、通信量とサーバー負荷が増える以上、どこかでコストを吸収する必要が出てきます。無料や低価格帯で提供されている順位チェックツールほど、今後の値上げや機能制限、仕様変更が起きやすい構造にあると考えられます。特定のツール名を挙げて優劣を断定するものではありませんが、「安いから」という理由だけでツールを選んでいる場合は、この点を一度意識しておくとよいでしょう。

これは一時的な現象ではない?スクレイピング対策の流れを整理

Googleのスクレイピング対策3つの変遷を示す図解

今回のリダイレクト化は単発の出来事ではなく、Googleが数年にわたって続けているスクレイピング対策の一部です。過去の変更と並べてみると、同じ方向性の延長線上にあることが分かります。

Googleのスクレイピング対策・主な流れ

01
検索結果表示にJavaScriptが必要に
単純なHTML取得だけでは順位が正しく読めなくなりました
02
1ページ100件表示の廃止
大量のキーワードを一度に取得する効率が下がりました
03
検索結果リンクのリダイレクト化(2026年6〜8月)
リダイレクトを追う処理が必須になり、通信コストが増えました
時期変更内容順位ツールへの影響
数年前〜検索結果の表示にJavaScriptの実行が必要になった単純なHTML取得だけでは順位が読めなくなった
数年前〜1ページ100件表示が廃止され、10件表示が標準になった大量取得の効率が下がり、取得回数が増えた
2026年6月下旬〜8月検索結果リンクがgoogle.com/goto?…経由に変わったリダイレクトを追う処理が必須になり、通信コストが増加した

こうして並べると、Googleは検索結果を「人が普通に検索して見る分には問題ないが、大量に自動で読み取ろうとすると手間がかかる」形へ少しずつ調整してきたことが分かります。今回の変更もその一環と捉えるのが自然です。今後も同種の変更が起こる可能性は十分にあります。

【弊社の実測】順位が取れなくなったツールと、取れているツールの違い

サーチコンソールのデータを表示する画面のクローズアップ

弊社が運用している順位計測ツールは、今回の変更が始まった時期も含めて一日も欠測なくデータを取得できています。理由は、検索結果ページを直接読み取る方式ではなく、Google Search Console(サーチコンソール/Googleが自社サイトの検索での表示状況を教えてくれる公式ツール)のAPIから、順位・表示回数・クリック数のデータを直接受け取っているためです。

実際の計測件数を見てみましょう。

日付取得件数状況
2026年7月31日207件正常取得
2026年8月24日219件正常取得
2026年8月25日〜31日毎日148〜152件継続して正常取得、欠測ゼロ

8月に入って一部の順位チェックツールで不調の話を耳にするようになり、正直、自社のログを見返すまでは半信半疑でした。もしかしたら弊社のツールも何か影響を受けているかもしれない、と身構えていたのですが、確認してみると数字は平常どおり。取得件数の変動も、キーワードの登録件数の変化によるもので、Googleの仕様変更とは無関係でした。

なぜ影響を受けなかったのかは、取得方式の違いに尽きます。GoogleがWebページ上の検索結果の見せ方を変えても、Search Console APIという別の公式な経路でデータをやり取りしている以上、今回の変更が直接影響する範囲の外にあったということです。Search ConsoleそのものについてはGoogleのSearch Console公式ヘルプで仕組みが説明されています。

なお、弊社では競合サイトの分析を行う際に、別途SERP API(検索結果ページの情報を取得する仕組み)を利用しています。これはあくまで競合調査のためのスポット的な使い方であり、毎日のクライアント様向け順位レポートには使っていません。日々の順位計測と競合調査は、目的も仕組みも分けて運用しているとご理解ください。

ここで正直にお伝えしておきたいのが、GSC連携型にも限界があるという点です。GSC連携型で分かるのは、あくまで登録している自社サイトの順位・表示回数・クリック数だけです。競合サイトが同じキーワードで何位にいるのかは、この方式では分かりません。競合の順位まで知りたい場合は、別の仕組み(スクレイピング型のツールなど)を併用する必要があります。「GSC連携型だから万能」というわけではなく、目的に応じて使い分けるのが実務的な考え方です。

項目スクレイピング型GSC連携型
取得方法検索結果ページを直接読み取るGoogle公式APIからデータを受け取る
今回の影響リダイレクト対応が必要、コスト増の可能性がある影響なし
取れるデータ自社・競合すべての順位自社サイトの順位・表示回数・クリック数
限界Googleの仕様変更に左右されやすい競合の順位は分からない(自社サイトのみ)

自社が使っているツールがどちら側の仕組みなのかを知っておくだけで、今後同じような変更が起きた時の受け止め方が変わってきます。順位の変動が気になる方は、まず自社の計測データを見直してみましょう。データの傾向を一緒に確認したい場合は、SEO対策サービスでもご相談を受けています。

自社の順位チェックツールは大丈夫?今すぐ確認すべき4つのこと

順位チェックツールを確認する4つのチェック項目の図解

今すぐできる確認は4つです。順を追って見ていけば、自社の状況を正しく把握できます。

今すぐ確認すべき4つのこと

01
取得方式の確認
使っているツールがスクレイピング型かGSC連携型か、提供元の説明ページやマニュアルで確認します
02
過去2か月分のデータ確認
8月以降のデータに欠測や不自然な変動がないか、順位レポートを見返します
03
提供元への問い合わせ
対応状況や今後の見通しについて、ツール提供元に直接確認します
04
GSCデータの併用
順位だけでなく、表示回数・クリック数もあわせて見る習慣をつけます

1点目は、取得方式の確認です。ツールの公式サイトやマニュアルに「Search Console連携」「API取得」といった記載があればGSC連携型、記載がなく「検索結果を自動取得します」といった説明であればスクレイピング型の可能性が高いです。分からない場合は提供元に直接聞くのが確実です。

2点目は、過去2か月分のデータを見返すことです。8月25日前後を境に、取得件数が急に減っていないか、順位が全キーワードで一斉に「取得不可」や「圏外」表示になっていないかを確認してください。一部のキーワードだけ乱れている場合は、別の原因(サイト側の変更やアルゴリズム変動など)の可能性もあります。

3点目は、ツール提供元への問い合わせです。今回のような仕様変更が起きた場合、多くの提供元は対応状況をお知らせページやサポート窓口で案内しています。問い合わせて対応状況を確認しておくと安心です。

4点目は、GSCの表示回数・クリック数を併用する習慣です。順位という指標は取得方式次第で乱れることがありますが、GSCに記録される表示回数やクリック数は、Googleが直接提供する実データです。順位ツールの数字が乱れていても、GSCのデータは基本的に手元に残ります。

自社での確認が難しい、あるいは確認した結果に不安が残るという場合は、SEOの専門家に一度状況を見てもらう選択肢もあります。SEO対策サービスでは、こうした計測データの見方も含めてご相談を受け付けています。

自社サイト側で何か対応は必要?

サイト設定はそのままで問題ないことを示す静かなオフィスの手元

対応は不要です。これはGoogleと順位チェックツールの提供者の間で起きている技術的な話であり、サイトを運営している側が何かの設定を変える必要はありません。

今回の変更は、検索結果ページの「見せ方」に関わるものです。サイト側のHTML構造やSEO設定、Google Search Consoleの登録内容などには一切関係がありません。順位チェックツールの数値が乱れて焦ってしまい、サイトの構造を急いで変更するといった対応は必要ありませんし、むしろ関係のない変更を加えることでほかの問題を招くリスクもあります。

慌てて何かを直す必要はありません。まずは自社が使っているツールの取得方式を確認し、GSCの実データと見比べる。それだけで十分な一次対応になります。

順位チェックツールに関するよくある質問

ご相談者

Q1. 順位チェックツールで順位が取れないのは故障ですか?

担当者

A1. 故障ではなく、2026年6〜8月に起きたGoogleの仕様変更(検索結果リンクのリダイレクト化)が原因のケースが多いです。まずお使いのツールが検索結果を直接読み取る方式か、Search Console連携の方式かを確認してください。

ご相談者

Q2. 無料の順位チェックツールはありますか?

担当者

A2. 無料で使えるツールも存在します。ただし今回のような仕様変更への対応スピードや取得方式は提供元によって異なるため、無料・有料にかかわらず取得方式を確認しておくことが大切です。

ご相談者

Q3. Googleの順位チェックはどうやってする?

担当者

A3. Google Search Console(Googleが無料で提供する検索パフォーマンス確認ツール)で、自社サイトの順位・表示回数・クリック数を確認できます。競合サイトの順位まで知りたい場合は、別の順位チェックツールが必要です。

ご相談者

Q4. 無料のMEOツールはありますか?

担当者

A4. Googleビジネスプロフィール自体は無料で利用できます。マップ検索での表示順位を確認したい場合は、MEO(マップ検索での上位表示対策)専用のチェックツールを使う方法もあります。

ご相談者

Q5. SEOでやってはいけないことは何ですか?

担当者

A5. 順位の数値だけを追いかけて、表示回数やクリック数といった実際の成果を見ないことが挙げられます。今回のような仕様変更でツールの順位データが乱れても、GSCの実データは基本的に残ります。

ご相談者

Q6. SEO診断は無料ですか?

担当者

A6. 提供する事業者によって異なります。弊社では無料相談の中で現状のヒアリングを行っています。

ご相談者

Q7. MEOの順位チェックツールと通常の順位チェックツールは違いますか?

担当者

A7. 計測の対象がGoogleマップ上の表示順位か、通常の検索結果の順位かという違いがあります。検索結果の取得方式に関する技術的な課題は共通しています。

まとめ:順位の変動より、GSCの実データを軸に見る習慣を

サーチコンソールのグラフを見つめる担当者の手元のクローズアップ

今回の変更で一番大事なのは、順位という一つの指標だけに頼らない体質を作ることです。順位チェックツールの数値は取得方式次第で今後も揺れる可能性がありますが、Google Search Consoleに記録される表示回数やクリック数は、Googleが直接提供する実データとして残ります。

弊社の実測でも、7月31日から8月末まで欠測ゼロで計測を続けられたのは、たまたま運が良かったわけではなく、GSC APIという公式な経路を使っていたからです。一方で、この方式には競合の順位が分からないという限界もあります。目的に応じてツールを使い分ける発想が、これからのSEO運用ではより重要になってきそうです。

順位の追い方そのものを見直したい、あるいはSEO対策を専門家と一緒に進めたいという方は、まずはSEO対策サービスの内容をご覧いただくか、無料相談から現在の状況をお聞かせください。データの見方から一緒に整理していきます。

著者:デジタルレクリム株式会社 代表取締役 | AIマーケティング専門家

中村匠吾(なかむら しょうご)は、デジタルマーケティングとAI活用を専門とする経営者。20代前半からウェブ制作業界でキャリアを積み、デジタルレクリム株式会社を設立。「デジタルの力で企業と顧客を結ぶ」を理念に、AI・ChatGPTを活用したマーケティング手法で企業のDX推進を支援。2024年11月、著書『もしも、Chat-GPTがあなたの仕事の悩みを解決してくれたら ~杏奈と探る、AIとの付き合い方~』(デザインエッグ社)を出版。

著者:デジタルレクリム株式会社 代表取締役 | AIマーケティング専門家をフォローする

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