外部に委託していた業務やシステムの開発・運用を、自社の人材で行えるようにすることです。ノウハウを社内に蓄積し、外部に頼らず自立して対応できる体制を作る取り組みを指します。
意味
従来は外部の業者やベンダーに任せていた仕事を、自社の従業員が担当できるようにすることです。ITシステムの開発・運用に限らず、経理、マーケティング、コールセンター業務など幅広い分野で使われる考え方です。委託先に払っていた費用を抑えられる可能性がある一方、担当者の採用や教育、ノウハウの蓄積が必要になります。すべてを一度に内製化するのではなく、業務の一部から段階的に進める企業が多く見られます。
使われる場面と具体例
- ホームページの更新や記事の追加を、外注先ではなく社内の担当者が行えるようにする場合です。CMS(コンテンツ管理システム)の操作を覚えることで、更新のたびに費用や時間がかかる状態を解消できます。
- 基幹業務システムの保守や簡単な改修を、社内のシステム担当者が担えるようにする場合です。外部のSIer(システム開発会社)への依頼回数を減らし、トラブル時の対応を早めたいときに検討されます。
- 広告運用やSNS発信を、代理店任せではなく社内の担当者が行う場合です。広告の効果を見ながら日々調整したい、自社の商品知識を生かした発信をしたいという理由で進められます。
中小企業が押さえたい点
- 内製化する範囲を明確にすることが大切です。すべてを自社で抱え込む必要はなく、専門性が高い部分は外部委託を続けるという判断も選択肢です。
- 担当者の育成にかかる時間と費用を見込んでおく必要があります。急に内製化すると、業務の質が落ちたり、担当者の負担が過重になったりする恐れがあります。
- 業務の手順や設定内容を記録し、マニュアル化しておくことが欠かせません。担当者が異動や退職をしても、知識が失われないようにする備えです。
- 内製化後も、必要に応じて外部の専門家に相談できる関係を保っておくと、トラブル時に安心です。
よくある誤解
内製化は「外部委託をすべてやめること」だと思われがちですが、実際には一部の業務だけを社内に移す形も多くあります。また、内製化すれば必ず費用が下がると考えられがちですが、人材の採用や教育にかかる費用を含めて比較する必要があります。
よくある質問
Q. 内製化と外部委託は、どちらか一方を選ぶべきですか。
A. 必ずしもどちらかに絞る必要はありません。専門性の高い業務は外部委託を続け、日常的な対応だけを内製化するなど、組み合わせて運用する企業が多くあります。
Q. 内製化を進めるとき、最初に何をすればよいですか。
A. まず、どの業務をどこまで社内で対応するかを整理することが出発点です。範囲を決めたうえで、必要な人材やツールを検討します。
Q. 内製化に向く業務と向かない業務はありますか。
A. 日常的に発生し、社内の知識が生かせる業務は内製化に向いています。専門資格や高度な技術が必要な業務は、外部委託を続けたほうが安定する場合があります。
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