会社で生成AIを使いたい。けれど、ChatGPT・Copilot・Gemini・Claude、それに国産のサービスまであって、どれを選べばよいのかが分からない。個人向けの無料版を社員がばらばらに使っている状態を、そろそろ何とかしたい——そういう方に向けて書いています。
先にお伝えしておくと、法人向けの生成AIツールは「汎用型」「国産の業務特化型」「オーダーメイド型」の3つに分けると選びやすくなります。
この記事では次のことが分かります。
- 法人向け生成AIツールの3つの型
- 主なツールの料金と、法人向けの機能(2026年9月に各社の公式サイトで確かめた内容です)
- エクサベース AI(旧exaBase 生成AI)とChatGPTの違い
- ツールを選ぶときに確かめる5つのことと、導入の手順
私たちデジタルレクリムは、東京・板橋区でオーダーメイドのAIやAIチャットボットを作っている会社です。他社のツールの情報は、各社の公式サイトに書かれていることだけを載せています。
なぜ「法人向け」を選ぶのか
個人向けの無料版と、法人向けのプランのいちばんの違いは、入力した内容の扱いです。法人向けのプランの多くは、入力した業務のデータをAIの学習に使わないことを標準にしています。
ほかにも、法人向けのプランには次のような機能があります。
- 管理画面:誰が使っているかを会社で管理し、退職者のアカウントを止められる
- シングルサインオン(SSO):会社のアカウントでまとめてログインできる
- 利用の記録:誰がいつ使ったかを確かめられる
- 一括の請求:社員ごとの立て替え精算が要らない
社員が個人の無料版に業務の情報を入力している状態は、情報の管理の面で危うい状態です。まずは会社として契約するツールを決めることが第一歩です。
法人向け生成AIツールの3つの型
| 型 | どんなツールか | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 汎用型 | ChatGPT・Copilot・Gemini・Claudeなど、世界中で使われている生成AIの法人向けプラン | 文章作成・要約・調べものなど、幅広い業務で全社員に使わせたい |
| 国産の業務特化型 | 国内の会社が、業務のテンプレートや日本語のサポート、国内でのデータ保管を付けて提供する | 日本語の手厚い支援が欲しい/データを国内に置きたい/使い方の研修も頼みたい |
| オーダーメイド型 | 自社の業務や資料に合わせて、専用のAIを作る | 自社のマニュアルや規程を読ませて答えさせたい/特定の業務を任せたい |
汎用型の主なツールと料金
2026年9月に各社の公式の料金ページで確かめた内容です。料金は改定されることがあるため、申し込む前に必ず最新の料金を確かめてください。税込・税抜は公式の表記に合わせています。
| ツール | 法人向けプランと料金(1人あたり月額) | 主な法人向けの機能 |
|---|---|---|
| ChatGPT Business (OpenAI) |
年払い3,050円/月払い3,850円(標準のシート)。大企業向けのEnterpriseは個別見積もり | 2〜200名向け。業務データを学習に使わない。SSO、管理画面 |
| Microsoft 365 Copilot (日本マイクロソフト) |
Copilot Business:年払い3,148円(税抜・既存のMicrosoft 365への追加)。2026年12月31日まではキャンペーン価格あり | 300ユーザーまで。Word・Excel・Teamsなどの中で使える |
| Gemini(Google Workspace) (Google) |
Business Starter 800円/Standard 1,600円/Plus 2,500円(年間プラン・税別。Workspace全体の料金) | GmailなどGoogleのサービスの中で使える。Standard以上はドキュメントやMeetでも使える |
| Claude Team (Anthropic) |
年払い20ドル/月払い25ドル(標準のシート・税抜) | 2〜150名向け。学習に使わない。SSO、一括請求と管理 |
すでにMicrosoft 365やGoogle Workspaceを使っている会社は、今使っているサービスに合わせるのが最も導入しやすい選び方です。どちらも使っていない場合は、ChatGPTかClaudeの法人プランを試してみて、社員が使いやすいほうを選ぶとよいでしょう。
国産の業務特化型の主なツール
| ツール | 提供会社 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| JAPAN AI | JAPAN AI株式会社 | Team:1人あたり月2,980円(1〜50名)。51名以上は要問い合わせ | データは国内に保管し、学習に使わない。kintone・Salesforce・Slackなど30以上のサービスと連携 |
| エクサベース AI(旧exaBase 生成AI) | エクサウィザーズ | 1IDあたり900円+使った量に応じた料金 | 国内のサーバーで処理。GPT・Gemini・Claudeを管理者が選べる。テンプレート150種以上 |
| リンネAI | 株式会社トレンドタウン | 初期99,000円、月9,900円〜(税別)。IDは何人でも同じ料金 | 学習への利用を強制的にオフ。ChatGPT・Claude・Geminiを使い分けられる。契約期間の縛りなし |
| Graffer AI Studio | 株式会社グラファー | 要問い合わせ | 業務のテンプレートと、使い方の伴走支援・研修。自治体での導入が多い |
| MANA AI Chat | 株式会社ギブリー | 要問い合わせ | 法人向けのAIチャット。情報セキュリティの国際認証(ISO 27001・27017)を取得 |
国産のツールは、汎用型のAIを中で使いながら、日本の会社が使いやすいように画面・テンプレート・サポートを整えたものが中心です。社員数が多く、1人あたりの料金が重くなる会社では、リンネAIのようにIDの数で料金が変わらないツールも候補になります。
エクサベース AIとChatGPTの違い
よく比べられるのが、エクサウィザーズの「エクサベース AI」(旧exaBase 生成AI)とChatGPTです。違いを整理すると次のとおりです。
| エクサベース AI | ChatGPT Business | |
|---|---|---|
| 中で使うAI | GPT・Gemini・Claudeから管理者が選べる | OpenAIのGPT |
| データの処理 | 国内のサーバーで処理し、学習への提供を遮断 | 業務データを学習に使わない(保管地域の指定は大企業向けのEnterpriseで対応) |
| 料金の考え方 | 1IDあたりの基本料金+使った量 | 1人あたりの定額 |
| 日本向けの工夫 | 業務のテンプレート150種以上、日本語のサポート | 画面は日本語に対応 |
データを国内で処理したい、複数のAIを使い分けたい、という会社にはエクサベース AIが、最新の機能をいち早く使いたい、社員が自由に使いこなせる、という会社にはChatGPTが向いています。
オーダーメイド型|自社専用のAIを作る
汎用型や国産のツールは、誰でも使える道具です。一方で、「自社のマニュアルを読ませて社員の質問に答えさせたい」「特定の業務を決まった手順で任せたい」といった場合は、自社専用のAIを作るほうが合っています。
私たちの「AIコレクション」は、業務の聞き取りから設計・構築・運用まで行うオーダーメイド型のAIです。料金はライトプランで初期275,000円・月55,000円(税込)からで、プロンプト(AIへの指示文)を書かなくても使える形でお渡しします。詳しくはAIコレクションのサービス内容をご覧ください。開発会社の選び方はAI開発会社を東京で探すならで解説しています。
ツールを選ぶときに確かめる5つのこと
導入の手順
法人向けのツールを入れるときに大切なのは、ツールを配って終わりにしないことです。使い方の例を社内で共有し、どの業務で何時間減ったかを測って、使い方を広げていきます。使い始める前に、入力してはいけない情報などの社内ルールも決めておいてください。
よくある質問
Q1. 無料版のChatGPTを会社で使ってもよいですか?
A1. おすすめしません。個人向けの無料版は、入力した内容の扱いを会社として管理できません。業務で使うなら、入力したデータを学習に使わない設定が標準の法人向けプランを、会社として契約してください。
Q2. どのツールがいちばんおすすめですか?
A2. 会社の状況によって変わります。Microsoft 365を使っているならCopilot、Google Workspaceを使っているならGemini、どちらでもなければChatGPTかClaudeの法人プランを試すのが近道です。データを国内で処理したい場合は国産のツールも候補になります。
Q3. 社員が50人いると、費用はどのくらいですか?
A3. 1人あたり月3,000円前後のプランなら、50人で月15万円ほどです。使う人を絞る、IDの数で料金が変わらないツールを選ぶ、といった方法で費用を抑えられます。まずは少人数で試し、効果を確かめてから広げてください。
Q4. 生成AIに入力した情報が外に漏れることはありませんか?
A4. 法人向けのプランの多くは、入力したデータをAIの学習に使わないことを明記しています。ただし、どの情報を入力してよいかは会社で決める必要があります。お客様の個人情報や取引先の秘密は入力しない、といったルールを先に決めてください。
Q5. エクサベース AIとChatGPTは、どちらを選べばよいですか?
A5. データを国内のサーバーで処理したい、GPT・Gemini・Claudeを使い分けたい、という会社にはエクサベース AIが向いています。最新の機能をいち早く使いたい、社員が自由に使いこなせる、という会社にはChatGPTが向いています。
Q6. 補助金は使えますか?
A6. 登録されたツールであれば、デジタル化・AI導入補助金の対象になる場合があります。対象かどうかはツールごとに違うため、提供会社か販売店に確かめてください。詳しくはデジタル化・AI導入補助金2026の解説をご覧ください。
まとめ
法人向けの生成AIツールを選ぶときに、大切なところをもう一度整理します。
- 法人向けのプランは、入力したデータを学習に使わないことや、管理画面・SSOがあることが個人版との違い
- ツールは汎用型・国産の業務特化型・オーダーメイド型の3つに分けて考える
- Microsoft 365やGoogle Workspaceを使っているなら、今のサービスに合わせるのが導入しやすい
- 社員数が多いなら、1人あたりの料金と、IDの数で変わらない料金の両方を比べる
- 料金は改定されることがある。申し込む前に公式サイトで最新の料金を確かめる
- 配って終わりにせず、使い方の共有と効果の測定まで行う
私たちデジタルレクリムは、ツール選びのご相談から、自社専用のAIの開発・運用までお引き受けしています。「どのツールが合うか分からない」という段階からのご相談も歓迎します。























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