Difyの使い方を完全解説!ノーコードでAIチャットボットを作る方法

Difyの使い方を完全解説!ノーコードでAIチャットボットを作る方法 AI
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最近、IT系のニュースやSNSで「Dify」という名前を見かけることが増えました。

「ディフィって何?」「また新しいAIツール?」と思った方、多いんじゃないでしょうか。Dify(ディフィ) は、米国のLangGenius社が開発した、ノーコードでAIアプリが作れるオープンソースのプラットフォームです。もうちょっとわかりやすく言うと、ChatGPTが「AIを使うツール」だとしたら、Difyは「AIを自分好みに作るツール」です。

たとえば、自社のWebサイトに置くAIチャットボット、社内マニュアルを読み込ませたQ&Aボット、議事録を自動で要約するワークフロー。こういったものを、プログラミングなしで作れてしまいます。

GitHubでのスター数は10万を超え、世界中の企業で採用されています。しかも管理画面は日本語に完全対応。英語が苦手でもまったく問題ありません。

AIチャットボットの基本から知りたい方は「チャットボットとAIチャットボットの違いとは?」もあわせてどうぞ。

ChatGPTやClaudeとは何が違う?

ChatGPTやClaudeとは何が違う?

「ChatGPTがあればいいんじゃないの?」

これ、いちばん多い疑問だと思います。結論から言うと、目的がまったく違います。

ChatGPTClaudeDify
種類チャットAIチャットAIAIアプリ開発プラットフォーム
できること会話・文章生成・翻訳会話・文章生成・分析チャットボット・ワークフロー・AIアプリの構築
カスタマイズ性限定的(GPTs)限定的自由自在(ノーコードで設計)
自社データの活用ファイルアップロードのみファイルアップロードのみRAGで恒常的に参照可能
Webサイトへの埋め込み不可(API連携は可)不可ワンクリックで可能
料金月額20ドル〜月額20ドル〜無料〜従量制

ChatGPTやClaudeは、「自分が会話するAI」です。質問すれば答えてくれますが、自社のWebサイトに埋め込んでお客さん向けに使わせることは基本的にできません。

一方、Difyは「お客さんや社員が使うAIアプリを作るツール」です。しかもDifyの中でChatGPT(GPT-4oなど)やClaudeをエンジンとして組み込める。つまり、対立するものではなく、DifyはChatGPTやClaudeの”活かし方”を広げるものなんです。

「ChatGPTだけでは足りない。でもゼロから開発するのは大変すぎる」——そんなちょうどいい中間地点がDifyです。

Difyの主要機能5つ

Difyの主要機能5つ

Difyの機能をざっくり5つにまとめます。

① ノーコード開発
ドラッグ&ドロップで処理の流れを組み立てられます。プログラミングは一切不要。管理画面も日本語対応で、直感的に操作できます。

② RAG(検索拡張生成)
自社の資料やマニュアルをAIに読み込ませて、その内容をもとに回答させる仕組み。PDFやWordファイルをアップロードするだけで「自社のことを知っているAI」が作れます。

③ 複数AIモデルの切り替え
OpenAIのGPT-4o、AnthropicのClaude、GoogleのGeminiなど、好きなモデルを選んで使えます。コスト重視なら軽いモデル、精度重視なら高性能モデル、と使い分けOK。

④ ワークフロー
複数の処理を順番に自動実行する仕組み。条件分岐やループ、API呼び出しもノーコードで組めます。議事録の自動要約や問い合わせの自動振り分けなどに使えます。

⑤ APIでの公開・連携
作ったアプリをWebサイトに埋め込んだり、SlackやChatworkなどの外部ツールと連携させたりできます。

「Difiとは?どんなことができる?」という初心者の方は、具体的な操作手順をまとめた「Dify(ディフィ)とは?ChatGPTとの違い・できること・料金をわかりやすく解説で詳しく解説しています。

料金プラン — 無料でどこまで使える?

料金プラン — 無料でどこまで使える?

気になる料金です。Difyには4つのプランがあります。

プラン月額メッセージ上限チーム人数アプリ数
Sandbox(無料)0円月200回1名10個
Professional約59ドル/月月5,000回3名50個
Team約159ドル/月月10,000回無制限無制限
Enterprise要問い合わせ無制限無制限無制限

Sandboxプランなら完全無料で始められます。クレジットカードの登録も不要。月200回のメッセージ(1日6〜7回程度)を処理できるので、「まず触ってみる」には十分です。

本格的にWebサイトに設置して顧客対応に使うなら、Professional(月5,000回)に上げるのがおすすめ。1日あたり約160回の問い合わせを処理できます。

なお、ローカル版(Docker)で自社サーバーにインストールする場合は、Dify自体の利用料は無料です。かかるのはAIモデルのAPI利用料(OpenAIなら従量制)とサーバー費用のみ。

メリットとデメリット(正直に)

メリットとデメリット(正直に)

良いことばかり書いても参考にならないので、デメリットも含めて正直にお伝えします。

メリット

  • 無料で始められる(Sandboxプラン)
  • プログラミング不要でAIアプリが作れる
  • 管理画面が日本語に完全対応
  • 自社サーバーで運用可能(オンプレミス対応)でセキュリティも安心
  • 商用利用OK(一部条件あり)
  • 複数のAIモデルを用途に応じて使い分けられる

デメリット

  • ノーコードとはいえ、ワークフローやRAGの設計にはある程度の学習コストがかかる
  • ローカル版(Docker)を動かすには、それなりのPCスペックが必要
  • AIモデルのAPIキーは別途取得が必要(無料枠あり)
  • Difyの管理画面は日本語対応だが、公式ドキュメントは英語が中心
  • 細かいUI/UXのカスタマイズは、HTMLやCSSの知識が必要になる場合がある

総合すると、「簡単に始められるが、本格活用するには少し勉強が必要」というイメージです。とはいえ、従来のAIアプリ開発と比べたらハードルは圧倒的に低いです。

こんな業務課題にDifyが効く

こんな業務課題にDifyが効く

「で、具体的に何に使えるの?」

ここがいちばん知りたいところだと思います。業務課題と、Difyのどの機能で解決できるかをマッピングしました。

業務課題Difyの解決策使う機能
お客さんの問い合わせ対応に追われているWebサイトに24時間対応のAIチャットボットを設置チャットボット
社内マニュアルが活用されていないマニュアルをAIに読み込ませた社内Q&Aボットを構築RAG
議事録作成に毎回30分かかっている文字起こしテキストを自動で要約・構造化ワークフロー
営業メールの品質にばらつきがある顧客情報を入力して下書きを自動生成テキスト生成
問い合わせの振り分けに手間がかかるAIが内容を判断して自動で部署に振り分けワークフロー
こんな業務課題にDifyが効く

「ウチの会社でも使えそう」と思った項目があれば、まずはそこから試してみるのがおすすめです。チャットボットの導入効果について詳しく知りたい方は「問い合わせ対応に追われるWeb担当者へ|AIチャットボット導入の現実的な効果」もチェックしてみてください。

経営者・マーケ・情シス、それぞれの使い方

経営者・マーケ・情シス、それぞれの使い方

Difyは「誰が使うか」によって、見るべきポイントが変わります。

経営者の場合
→ 注目すべきは「コスト削減」と「顧客対応品質の向上」。AIチャットボットを導入すれば、24時間対応が可能になり、問い合わせ対応の人件費を削減できます。無料で試せるので、まずは小さく始めてROIを検証するのがおすすめです。

マーケティング担当の場合
→ 注目すべきは「コンテンツ生成」と「リード対応の自動化」。SEO記事の構成案作成、営業メールのたたき台生成、Webサイトに設置するFAQ対応ボットなど、マーケの日常業務を大幅に効率化できます。

情シス・IT担当の場合
→ 注目すべきは「AIツールの内製化」と「セキュリティ」。ローカル版(Docker)を使えばデータを外部に出さずに運用でき、社内のAI活用ニーズに自前で対応できるようになります。オンプレミス環境に構築すれば、情報セキュリティポリシーの厳しい企業でも安心です。

導入事例

導入事例

事例①:中小企業のWebサイトにFAQ対応ボットを設置
社員15名のサービス業。Webサイトへの問い合わせの約40%が「営業時間」「料金」「アクセス方法」といった定型的な質問だったため、DifyでFAQ対応チャットボットを構築。導入後、定型的な問い合わせが約半分に減少し、スタッフが本来の業務に集中できるようになった。

事例②:社内マニュアルをAI化して問い合わせを削減
社員30名のIT企業。就業規則や経費精算ルール、各種申請方法などをRAGでナレッジに登録し、社内向けQ&Aボットを構築。「これ誰に聞けばいいの?」という問い合わせがバックオフィスから激減。管理部門の対応時間が月20時間以上削減された。

よくある質問

よくある質問

Q. Dify(ディフィ)の正しい読み方は?

A. 「ディフィ」と読みます。英語では “Dify” と表記し、DeFi(分散型金融)とは別物です。

Q. Difyは無料で使えますか?

A. はい。Sandboxプラン(月200メッセージまで)なら完全無料です。クレジットカードの登録も不要です。

Q. プログラミングの知識は必要ですか?

A. 基本的な操作には不要です。ただし、API連携やローカル版の構築にはある程度の技術知識があると便利です。

Q. ChatGPTとDifyの違いは?

A. ChatGPTは「会話するAI」、Difyは「AIアプリを作るプラットフォーム」です。DifyでChatGPT(GPT-4oなど)をエンジンとして使うことができます。詳しくは「AIチャットボットの違いとは?ルール型・検索型・生成系を徹底比較」をご覧ください。

Q. セキュリティは大丈夫ですか?

A. ローカル版(Docker)を使えば、データを一切外部に出さずに運用可能です。

Q. 日本語で使えますか?

A. 管理画面は日本語に完全対応しています。

まとめ — 次のステップ

まとめ — 次のステップ

Dify(ディフィ)は、「ChatGPTを使う」から「AIアプリを自社で作る」へステップアップするためのツールです。

ポイントを3つにまとめると:

  1. ノーコードでAIチャットボットやワークフローが作れる
  2. 自社データをRAGで読み込ませれば「自社専用AI」に進化する
  3. 無料で始められて、オンプレミス運用にも対応

「Difiとは?どんなことができる?」という初心者の方は、具体的な操作手順をまとめた「Dify(ディフィ)とは?ChatGPTとの違い・できること・料金をわかりやすく解説」をぜひご覧ください。画面付きでステップバイステップで解説しています。

「自分で構築するのはちょっとハードルが高い」「プロに任せたい」という方は、弊社デジタルレクリムの「AIスミズミ」をご検討ください。AIチャットボットの導入を、設計から運用までワンストップで支援しています。

また、Difyの環境構築・設置・運用についてのご相談も承っております。「ローカル版を自社サーバーに設置したい」「既存システムとの連携方法を相談したい」といったお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください

弊社のAI関連サービスの全体像は「デジタルレクリム AIサービス一覧」からご覧いただけます。

著者:デジタルレクリム株式会社 代表取締役 | AIマーケティング専門家

中村匠吾(なかむら しょうご)は、デジタルマーケティングとAI活用を専門とする経営者。20代前半からウェブ制作業界でキャリアを積み、デジタルレクリム株式会社を設立。「デジタルの力で企業と顧客を結ぶ」を理念に、AI・ChatGPTを活用したマーケティング手法で企業のDX推進を支援。2024年11月、著書『もしも、Chat-GPTがあなたの仕事の悩みを解決してくれたら ~杏奈と探る、AIとの付き合い方~』(デザインエッグ社)を出版。

著者:デジタルレクリム株式会社 代表取締役 | AIマーケティング専門家をフォローする

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