AIを使って業務を変えたい。けれど、どこに頼めばよいのかが分からない。「AI開発会社 東京」で調べると大手から小さな会社まで並んでいて、違いも費用もつかみにくい——そういう方に向けて書いています。
先にお伝えしておくと、AI開発会社は大きく3つの種類に分かれます。自社に合う種類を先に決めるだけで、比べる相手はずっと少なくなります。
この記事では次のことが分かります。
- AI開発会社の3つの種類と、それぞれに向いている会社
- 東京に本社を置く主なAI開発会社の特徴(各社の公式サイトで確かめた内容です)
- AI開発の費用相場(公開されている調査をもとにまとめています)
- 依頼先を選ぶときに確かめるべき5つのこと
私たちデジタルレクリムも、東京(板橋区)でAIの開発をお引き受けしている会社の1つです。自社も比べられる側であることを踏まえ、他社の情報は各社の公式サイトに書かれていることだけを載せています。
AI開発会社は、3つの種類に分かれる
「AI開発会社」とひとくちに言っても、仕事の中身はまるで違います。まずは種類を分けて考えてください。
| 種類 | どんな会社か | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 受託開発型 | お客様の業務に合わせて、AIを一から作る | 既製品では合わない独自の業務がある/自社のデータを使いたい |
| 自社製品型 | 自社で作ったAIの製品を提供する(AI-OCRなど) | やりたいことが製品の機能と合っている/早く安く始めたい |
| 研究開発型 | 大規模なAIモデルや、新しい技術そのものを作る | 大企業の研究開発や、前例のない課題に取り組みたい |
中小企業の業務改善であれば、多くの場合は受託開発型か自社製品型のどちらかです。「自社の業務に製品が合うなら製品、合わないなら受託開発」と考えると迷いにくくなります。
AIで、何を作れるのか
依頼先を探す前に、どんなものが作れるのかをつかんでおくと、相談がぐっと具体的になります。中小企業からの依頼が多いものを並べました。
| 作るもの | できること | 向いている業務の例 |
|---|---|---|
| 問い合わせに答えるAI | よくある質問に、24時間自動で答える | お客様からの問い合わせ、予約の案内 |
| 社内の資料を読んで答えるAI | マニュアルや規程を読ませ、社員の質問に答える(RAGと呼ばれる仕組み) | 社内ヘルプデスク、手続きの案内、新人教育 |
| 書類を読み取るAI | 紙やPDFの書類から文字を読み取り、データにする | 請求書・注文書の入力、申込書の整理 |
| 作業を代わりに進めるAI | 決まった手順の作業を、いくつかの道具を使って自分で進める(AIエージェント) | 日報のまとめ、定型の報告書づくり、情報収集 |
| 予測するAI | 過去のデータから、先の数字を予測する | 在庫・仕入れの量、来店数 |
| 画像で見分けるAI | 写真や映像から、傷や異常を見つける | 製品の検品、設備の点検 |
上の3つ(問い合わせ・社内の資料・書類の読み取り)は、既製の仕組みを業務に合わせて調整するだけで作れることが多く、比較的早く安く始められます。下の3つは、自社のデータを使って作り込む分、費用と期間がかかる傾向があります。
東京に本社を置く主なAI開発会社
東京に本社を置き、AIの開発を事業としている会社の一部を紹介します。内容は2026年9月に各社の公式サイトで確かめたものです。料金や事業の内容は変わることがあるため、最新の情報は各社のサイトでご確認ください。
| 会社名 | 本社 | 種類 | 主な事業 | 料金の公開 |
|---|---|---|---|---|
| Preferred Networks | 千代田区 | 研究開発型 | 生成AIの基盤モデル、AI向けの計算基盤、AI半導体、業界別のAI製品 | 公開なし |
| AI inside | 港区 | 自社製品型 | AI-OCR「DX Suite」、AIエージェントを作る「Leapnet」 | DX Suiteは料金表あり(月4万円〜・税抜) |
| アラヤ | 千代田区 | 受託開発型・研究開発型 | オーダーメイドのAI開発、エッジAI、点検・検査のAI、建設DX、脳科学とAIの研究 | 公開なし |
| Laboro.AI | 中央区 | 受託開発型 | オーダーメイドのAI「カスタムAI」の開発と、導入のコンサルティング | 公開なし |
| 一創 | 中央区 | 受託開発型 | 生成AIの導入、社内文書を読ませるAI(RAG)、AIエージェント、画像認識、需要予測、Web制作・業務システム開発 | 公開なし |
| デジタルレクリム(当社) | 板橋区 | 受託開発型 | オーダーメイドのAI「AIコレクション」、AIチャットボット、業務用のWebシステム開発 | 公開あり(下記) |
表を見ると分かるとおり、受託開発型の会社の多くは料金を公開していません。作るものによって費用が大きく変わるためです。比べるときは、同じ要件で複数の会社から見積もりを取ることになります。
当社の料金(参考)
当社のオーダーメイドAI「AIコレクション」は、料金を公開しています(税込)。
| プラン | 初期費用 | 月額 | AIの数 |
|---|---|---|---|
| ライト | 275,000円 | 55,000円 | 1つ |
| ベーシック | 528,000円 | 82,500円 | 3つ |
| プロフェッショナル | 770,000円 | 165,000円 | 5つ |
導入までの期間は、ご契約から通常1〜2か月です。7か月目以降、作り直しが要らない場合は月額を下げてお使いいただけます。詳しくはAIコレクションのサービス内容をご覧ください。
AI開発の費用相場
AI開発の費用は、何を作るかで桁が変わります。公開されている調査から、目安をまとめました。
| 作るもの・工程 | 費用の目安 |
|---|---|
| 企画・要件定義 | 50万〜300万円 |
| 試作と効果の検証(PoC) | 100万〜500万円 |
| 既製品のAIを業務に合わせて調整 | 100万〜1,000万円 |
| AIを一から開発 | 500万〜5,000万円以上 |
| AIチャットボット(月額で使う製品) | 月1万〜30万円 |
| AIチャットボット(調整して作る) | 100万〜1,000万円 |
| 画像認識・外観検査 | 100万〜2,000万円 |
| 運用・保守 | 月数万〜数百万円 |
出典:NTTデータ イントラマート「生成AIの導入費用相場」(2026年7月)。AI開発会社の紹介サービスであるAI Marketの費用のまとめでも、試作と検証は約200万〜500万円・3か月程度からとされています。
表の幅が広いのは、使うデータが整っているかどうかで費用が大きく変わるためです。社内の資料がばらばらで、AIに読ませる前の整理から始める場合は、その分の費用がかかります。
受託開発の一般的な流れ
受託開発型の会社に頼む場合、多くは次のような順番で進みます。
| 段階 | すること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 相談・聞き取り | 困っている業務と、使えるデータを確かめる | 1〜2週間 |
| 2. 企画・見積もり | 何を作るか、どこまでを最初に作るかを決める | 2〜4週間 |
| 3. 試作と検証 | 小さく作って、実際の業務で効果を確かめる | 1〜3か月 |
| 4. 本番の開発 | 業務に組み込める形に仕上げる | 1〜数か月 |
| 5. 運用・改善 | 使いながら、答えの精度や使い勝手を直していく | 続けて行う |
既製の仕組みを業務に合わせて調整する場合は、2〜4をまとめて1〜2か月ほどで使い始められることもあります。
依頼先を選ぶときに確かめる5つのこと
会社の規模や知名度よりも、次の5つを確かめてください。
「試作だけで終わる」を避ける
AI開発でよくある失敗が、試作(PoC)で効果を確かめたところで止まってしまうことです。試作はうまくいったのに、実際の業務に組み込む費用や手間が想定より大きく、そのまま使われなくなる——という話は珍しくありません。
見積もりを取るときは、試作の費用だけでなく、本番で使い始めるまでの費用と、その後の運用の費用まで出してもらってください。
依頼する前に、社内で決めておくこと
依頼先が決まる前に、次のことを社内で決めておくと、見積もりが早く正確になります。
特に大切なのは1つめです。「AIを入れること」を目的にすると、たいてい失敗します。「毎月◯時間かかっている請求書の入力を減らしたい」のように、困っている業務と、どれだけ減らしたいかを具体的に決めてください。
よくある質問
Q1. AI開発の費用は、最低いくらくらいからですか?
A1. 作るものによって大きく変わります。既製のAIチャットボットを月額で使うなら月1万円程度から、試作と効果の検証(PoC)を頼むなら100万〜500万円ほどが目安です。月額で使えるオーダーメイドのAIを提供している会社もあります。
Q2. 開発にはどのくらいの期間がかかりますか?
A2. 試作と検証だけで3か月ほどかかるのが一般的です。既製品を業務に合わせて調整する場合は、1〜2か月ほどで使い始められることもあります。社内のデータの整い具合で期間は大きく変わります。
Q3. 東京の会社に頼むほうがよいのですか?
A3. 必ずしも東京である必要はありません。ただ、業務の聞き取りや打ち合わせを対面で行いたい場合、近くの会社のほうが進めやすいことはあります。オンラインでの打ち合わせに対応している会社も多くあります。
Q4. 試作(PoC)だけを頼むことはできますか?
A4. できます。ただし、試作がうまくいったあとに本番で使うための費用と手間が大きく、そのまま止まってしまう例が少なくありません。試作を頼むときも、本番と運用まで含めたおおよその費用を出してもらってください。
Q5. 社内にデータが少なくても、AIを作れますか?
A5. 作れる場合があります。最近のAIは、少ない資料でも社内のマニュアルや過去のやり取りを読ませて答えさせることができます。どの資料が使えるかは、依頼先と一緒に洗い出すのが確実です。
Q6. 補助金は使えますか?
A6. 条件に当てはまれば、デジタル化・AI導入補助金などを使える場合があります。対象になるのは登録された製品やサービスに限られるため、依頼先に対象かどうかを確かめてください。詳しくはデジタル化・AI導入補助金2026の解説をご覧ください。
まとめ
東京でAI開発会社を探すときに、大切なところをもう一度整理します。
- AI開発会社は受託開発型・自社製品型・研究開発型の3種類。中小企業の業務改善なら、多くは前の2つ
- 受託開発型の会社の多くは料金を公開していない。同じ要件で複数社から見積もりを取る
- 費用は作るものとデータの整い具合で大きく変わる。試作と検証だけでも100万〜500万円が目安
- 試作で終わらず、本番と運用まで見積もってもらう
- 依頼の前に、困っている業務と、どれだけ減らしたいかを社内で決めておく
私たちデジタルレクリムは、東京・板橋区でオーダーメイドのAIや業務用のWebシステムを作っています。料金を公開し、作ったあとの運用までお引き受けしているのが特徴です。「何をAIに任せられるのか分からない」という段階からのご相談も歓迎します。























コメント