NotebookLMの使い方|業務活用と料金まで解説【2026年最新】

NotebookLMの使い方|業務活用と料金まで解説【2026年最新】 AI活用
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「資料が多すぎて、どこに何が書いてあるか分からない」。そんな悩み、ありませんか。

正直に言うと、弊社でも長年そうだった。提案書、議事録、マニュアル、過去の制作実績。フォルダの奥で眠る情報は山ほどあるのに、いざ探そうとすると見つからない。そこで先日、GoogleのNotebookLMを本格的に業務へ導入してみた。半信半疑だったが、結果は拍子抜けするほど良かった。社内マニュアル12本をまとめて読み込ませ、「新人が最初に見るべき手順は?」と聞いたら、出典付きで3秒で返ってきたのだ。検索に費やしていた1日30分が、ほぼゼロになった。

この記事では、そのNotebookLMの使い方を、AI開発を生業にする会社の視点で実務寄りに解説する。基本操作はもちろん、議事録や社内ナレッジの整理といった「仕事で本当に使える」場面、そのまま使えるプロンプト例、無料版とProの料金差、よくある質問まで。2026年5月時点の最新仕様にもとづいて書いた。読み終わるころには、明日から自分の業務にどう組み込むかが見えているはずだ。

NotebookLMとは何か。Googleが作った「あなた専用のAI」

NotebookLMとは何か。Googleが作った「あなた専用のAI」

NotebookLMは、Googleが提供するAIリサーチツールだ。ChatGPTやGeminiのような汎用チャットAIとは、設計思想がまるで違う。

最大の特徴は、「自分がアップロードした資料だけ」を根拠に答える点にある。インターネット全体ではなく、あなたが渡したPDFやメモの中身を読み込み、その範囲で要約・回答してくれる。だから的外れな一般論が混ざりにくい。社内文書や顧客情報を扱う業務と相性がいいのは、この閉じた設計のおかげだ。

裏側ではGoogleの生成AIモデル「Gemini」が動いている。読み込めるソースの種類も幅広い。PDF、Webサイトのリンク、YouTube動画、音声ファイル、Word文書、Googleドキュメント、Googleスライドなど、ビジネスで使う資料はほぼカバーしている。テキストを貼り付けるだけでもいい。

そして地味に効くのが出典表示。AIが何かを答えたとき、「この情報は3番目の資料の5ページ目から」と根拠箇所を示してくれる。生成AI特有の「それっぽい嘘」、いわゆるハルシネーションを自分の目で検証できる。仕事で使うなら、ここがいちばん安心できるポイントだと思う。

料金は、基本機能なら無料。Googleアカウントさえあれば、今日から始められる。難しいインストールも、クレジットカード登録もいらない。

まずはここから。NotebookLMの基本的な使い方を3ステップで

まずはここから。NotebookLMの基本的な使い方を3ステップで

操作はシンプルだ。難しい設定はいらない。流れはたった3つ。

ステップ1:ノートブックを作って、資料を入れる

公式サイト(notebooklm.google)にGoogleアカウントでログインし、「新規作成」を押す。あとは資料をドラッグ&ドロップするだけ。1つのノートブックには複数のソースをまとめて入れられる。プロジェクトごと、クライアントごとに分けて作るのがおすすめだ。

私は試しに、ある案件の議事録・提案書・仕様書を1つのノートブックに放り込んだ。準備時間はおよそ2分。拍子抜けである。なお、Webサイトのリンクを貼ればそのページの内容を、YouTubeのURLを貼れば動画の文字起こしを、それぞれ自動で取り込んでくれる。

ステップ2:質問する

資料を読み込んだら、下のチャット欄に質問を打つ。「この案件の納期はいつ?」「決定事項だけ箇条書きにして」。普段の言葉でいい。回答には必ず出典番号が付くので、気になればワンクリックで原文へ飛べる。複数の資料をまたいだ質問にも答えてくれるのが強みだ。

ステップ3:要約・音声・メモに展開する

NotebookLMは質問に答えるだけじゃない。資料全体の要約ノート、よくある質問リスト、学習ガイド、タイムラインなどをボタン1つで生成できる。気に入った回答はメモとして保存し、あとで見返すこともできる。中でも目玉が、次に紹介する音声概要だ。

話題の「音声概要」は、想像以上に実用的だった

話題の「音声概要」は、想像以上に実用的だった

NotebookLMで一番バズった機能。それが音声概要(Audio Overview)だ。

これは、アップロードした資料をもとに、2人のAIが雑談形式で内容を解説する「ポッドキャスト」を自動生成する機能。文字を読むのではなく、耳で聴いて理解できる。しかも、いまは日本語を含む80以上の言語に対応している。日本語の資料から、日本語のポッドキャストがそのまま作れるのだ。

日本語で生成するには、Googleアカウントの言語設定、またはNotebookLM内の「出力言語」設定を日本語にしておく。これだけ。

正直、最初は「AIが喋るだけでしょ」と侮っていた。が、通勤中に分厚い仕様書のポッドキャストを聴いてみたら、これが頭に入る。2人の掛け合いで要点が整理されるので、ながら学習に向いている。社内の研修資料を音声化して新人に渡す、なんて使い方も生まれそうだ。自分でも拍子抜けしたが、活字を追うより記憶に残った。

2026年に入ってからは進化が止まらない。3月のアップデートでは、資料の理解度を試すクイズ機能が強化された。さらに「シネマティックビデオ」という、資料を動画でビジュアル解説する機能も追加されている。動画生成にはVeo 3などGoogleの最新AIモデルが使われていて、もはやリサーチツールの域を超えつつある。進化のスピードは、ぶっちゃけ追いかけるのが大変なほどだ。

弊社で1週間使ってみて分かった、3つのリアルな気づき

弊社で1週間使ってみて分かった、3つのリアルな気づき

機能の解説だけでは伝わらない部分もある。そこで、実際に1週間どっぷり使ってみて感じたことを、正直に共有したい。

まず驚いたのが、検索の概念が変わったこと。これまでは「あのファイル、どこだっけ」とフォルダを漁っていた。それが「あの件どうなってた?」とAIに聞くだけになった。ファイル名を覚える必要すらない。地味だが、頭の使い方が一段ラクになる。

次に、新人教育が変わりそうだと感じた。マニュアルを音声概要にして渡したら、若手が「通勤中に聴けて助かる」と言ってきた。読まれずに眠っていた資料が、急に活きはじめた瞬間だ。

一方で、過信は禁物だとも痛感した。一度、要約された数字をそのまま提案書に転記しかけて、原文を見たら単位がズレていた。出典をワンクリックで確認できるからこそ救われたが、丸呑みは危ない。便利さと検証はセットだ。

仕事でこう使う。業務効率化につながる活用パターン

仕事でこう使う。業務効率化につながる活用パターン

ここからが本題。NotebookLMを「便利なオモチャ」で終わらせず、業務に効かせる使い方を紹介する。弊社で実際に回しているものを中心にまとめた。

① 議事録の要約とアクション抽出

会議の文字起こしを丸ごと入れて、「決定事項とToDoを担当者別に整理して」と頼む。長い議事録から、やるべきことだけが抜き出される。Nottaなどの文字起こしツールと組み合わせれば、会議後の整理がほぼ自動化できる。弊社では議事録整理にかけていた時間が体感で半分以下になった。

② 社内マニュアル・ナレッジの「聞ける窓口」化

就業規則、経費精算ルール、各種マニュアル。これらをまとめて1冊のノートブックにすると、「有給の申請期限は?」と聞くだけで出典付きで答えが返る、社内FAQボットのような使い方ができる。問い合わせ対応の負担が減るのは大きい。属人化していた「あの人しか知らない情報」を、チームの共有財産に変えられる。

③ 競合・市場リサーチの下ごしらえ

競合のWebページや業界レポートのPDFを複数読み込ませ、「各社の強みを表で比較して」と指示する。バラバラの情報源を横断して整理してくれるので、提案資料のたたき台づくりが一気に進む。

④ 長尺コンテンツの「下読み」

100ページ超のレポート、1時間のセミナー動画、海外の論文。読むだけで半日かかる素材も、NotebookLMに渡せば要点を先に掴める。「初めて読む人向けに、3分で分かる概要を作って」と頼めば、全体像が即座に出てくる。私は分厚い行政の制度資料をこの方法で下読みし、本当に読むべき章だけに絞り込んだ。トータルの読書時間は、ざっと3分の1になった。

⑤ FAQ・ヘルプコンテンツの素案づくり

製品マニュアルを読み込ませ、「想定される質問を10個、回答付きで作って」と指示する。サポート用のFAQページや、チャットボットの学習データの下地が、あっという間にできあがる。ゼロから書くより、はるかに速い。

AIを業務に組み込む発想は、何もNotebookLMに限った話ではない。社内のあらゆる定型業務は、工夫次第で自動化できる。AIを使った業務効率化の全体像は、AIで業務効率化を実現する方法を解説した記事でまとめているので、あわせて読んでほしい。生成AIそのものに不慣れな方は、初心者向けにAIの使い方を解説した記事から入るのがいい。

そのまま使える。業務別プロンプト例

そのまま使える。業務別プロンプト例

NotebookLMは、聞き方次第で返ってくる質が変わる。漠然と「教えて」と打つより、役割と形式を指定したほうがいい。弊社で重宝しているプロンプトを、いくつか共有する。コピペして、資料に合わせて言葉を入れ替えてほしい。

議事録の整理:「この議事録から、決定事項・保留事項・ToDoの3つに分けて整理して。ToDoは担当者と期日も併記して」

資料の要点抽出:「この資料の主張を、結論・根拠・具体例の順に300字でまとめて。専門用語には簡単な補足を付けて」

比較表の作成:「アップロードした各社の資料をもとに、価格・機能・サポート体制を比較表にして。出典も明記して」

新人向け解説:「この手順書を、入社1日目の新人にも分かる言葉で書き直して。専門用語は使わないで」

反論の洗い出し:「この提案書に対して、決裁者から出そうな懸念や反論を5つ挙げて。それぞれへの回答案も添えて」

ポイントは、「誰に向けて」「どんな形式で」を指定すること。これだけで回答の精度が体感で大きく変わる。倒置になるが、効くのだ、この一手間が。

ChatGPTやGeminiと、どう使い分ける?

ChatGPTやGeminiと、どう使い分ける?

「もうChatGPTを使ってるから、NotebookLMはいらないのでは?」。よく聞かれる質問だ。答えは、ノー。役割が違うので、むしろ併用がおすすめだ。

ChatGPTやGeminiは、いわば物知りな相談相手。世の中の膨大な知識をもとに、アイデア出しや文章の生成、翻訳まで何でもこなす。守備範囲が広い。一方でNotebookLMは、自分の資料だけを読み込んだ専属アシスタント。知識の範囲は渡した資料に限られるが、そのぶん出典が明確で、嘘が混じりにくい。

だから、こう使い分けると気持ちいい。世間一般のことを調べたり、ゼロから何かを作るときはChatGPTやGemini。手元の資料を読み解いたり、社内文書から正確な答えを引きたいときはNotebookLM。たとえば、ChatGPTで企画のたたき台を作り、社内の過去資料との整合性をNotebookLMでチェックする。そんな連携も組める。

ちなみに、社内に蓄積した知識をもとに「お客様や社員からの質問へ24時間自動で答える」となると、専用のAIチャットボットを構築するという選択肢も出てくる。NotebookLMは個人やチームの調べ物に強いが、Webサイトに組み込んで不特定多数の問い合わせをさばくには、別の仕組みが向いている。このあたりの違いは、AIチャットボットを比較した記事が参考になる。

無料版とProの料金。どこまで無料で使える?

無料版とProの料金。どこまで無料で使える?

結論から言うと、個人や小規模なチームなら無料版で十分戦える。ただし、扱う資料が増えると有料版が視野に入ってくる。

無料版でも、1つのノートブックに最大50ソース、ノートブック自体は100個まで作れる。1日のチャット回数は50回、音声概要の生成は3回まで。普通に使う分には、まず困らない範囲だ。

一方、上位版のNotebookLM in Proにアップグレードすると、上限が一気に広がる。ノートブックは500個、1ノートブックあたりのソースは300、1日のチャットは500回、音声概要は20回まで。大量の資料を日常的に扱う部署なら、この差は効いてくる。

Proを使うには、Googleの「Google AI Plus / Pro / Ultra」のいずれかを契約する。軽い拡張ならPlus、業務でガッツリ使うならPro、最上位機能まで欲しいならUltra、という選び方になる。最新の料金は変動するため、契約前にNotebookLM公式サイトGoogle公式ブログGoogle公式の解説で必ず確認してほしい。

NotebookLMが特に活きる人、ちょっと物足りない場面

NotebookLMが特に活きる人、ちょっと物足りない場面

誰にでも刺さる万能ツール、というわけではない。向き不向きを正直に書いておく。

特に効くのは、次のような人だ。大量の資料を抱えていて、必要な情報を探すのに時間を取られている。会議や打ち合わせが多く、議事録の整理が追いつかない。長いレポートや論文を読む機会が多い。社内に問い合わせが集中して、同じ質問に何度も答えている。心当たりがあるなら、導入する価値は十分にある。情報量が多い職場ほど、効果は跳ね上がる。

逆に、ちょっと物足りなく感じる場面もある。扱う資料がそもそも少ない人や、最新のニュースやトレンドをリアルタイムで追いたい用途には向かない。あくまで「手元の資料を深く読む」道具。そこを外すと、肩透かしを食らう。

使う前に知っておきたい、3つの注意点

使う前に知っておきたい、3つの注意点

便利なツールだが、過信は禁物。先に弱点も押さえておこう。

まず、機密情報の扱い。業務で使う際は、自社のデータ取り扱いポリシーと照らし合わせること。会社によっては、外部サービスへのアップロード自体に制限があるケースが多い。導入前に情報システム部門へ一声かけるのが安全だ。

次に、回答はあくまで「渡した資料の範囲」だという点。最新の市場動向や、資料に書かれていない情報は答えられない。万能の検索エンジンではない。あくまで手元の資料を読み解くパートナー、と捉えるのが正しい。

最後に、生成された要約は必ず出典で裏取りすること。精度は高いが、ニュアンスがズレることもある。重要な数字や固有名詞は、原文を確認する習慣をつけたい。ここを横着すると、あとで痛い目を見る。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

Q1. NotebookLMは無料で使えますか?

はい。Googleアカウントがあれば、基本機能は無料で使える。1日のチャット50回、音声概要3回といった上限はあるが、個人利用なら十分だ。より多くの資料を扱うなら有料のProプランがある。

Q2. 日本語に対応していますか?

対応している。質問も回答も日本語でOK。音声概要も日本語を含む80以上の言語に対応していて、日本語資料から日本語のポッドキャストを生成できる。出力言語の設定を日本語にしておこう。

Q3. どんなファイル形式を読み込めますか?

PDF、Word、Googleドキュメント、Googleスライド、Webサイトのリンク、YouTube動画、音声ファイル、テキストの貼り付けなどに対応。ビジネスで使う資料は、ほぼカバーされていると考えていい。

Q4. アップロードした資料はAIの学習に使われますか?

Googleは、NotebookLMにアップロードした個人のデータをモデルの学習には使わないと説明している。とはいえ機密情報を扱うなら、自社のポリシーを確認したうえで利用するのが鉄則だ。

Q5. ChatGPTやGeminiと何が違うのですか?

最大の違いは情報源。ChatGPTなどがネット全体の知識から答えるのに対し、NotebookLMは「自分が渡した資料だけ」を根拠に答える。だから出典が明確で、社内文書の整理や調査の用途に強い。チャットボットとの違いはチャットボットとAIチャットボットの違いを解説した記事も参考になる。

Q6. ビジネスでの導入事例にはどんなものがありますか?

議事録の要約、社内マニュアルのFAQ化、競合リサーチの整理などが代表的だ。情報が多く、検索に時間を取られている部署ほど効果が出やすい。自社業務への組み込みを検討するなら、専門家に相談するのが近道だ。

まとめ:NotebookLMは「読む」から「聞く・引く」へ

まとめ:NotebookLMは「読む」から「聞く・引く」へ

NotebookLMは、手元の資料をAIに読み解かせ、出典付きで答えさせる無料のリサーチツールだ。議事録の要約、社内ナレッジの窓口化、リサーチの下ごしらえ。情報に埋もれがちな現場ほど、効果は大きい。

まずは無料版で、身近な資料を1つ放り込んでみてほしい。音声概要を1本聴けば、「これは使える」と肌で分かるはずだ。弊社も導入から1週間で、もう手放せなくなった。情報を探す時代から、情報に聞く時代へ。その入り口に、NotebookLMはちょうどいい。難しく考えず、まずは触ってみることをおすすめする。

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著者:デジタルレクリム株式会社 代表取締役 | AIマーケティング専門家

中村匠吾(なかむら しょうご)は、デジタルマーケティングとAI活用を専門とする経営者。20代前半からウェブ制作業界でキャリアを積み、デジタルレクリム株式会社を設立。「デジタルの力で企業と顧客を結ぶ」を理念に、AI・ChatGPTを活用したマーケティング手法で企業のDX推進を支援。2024年11月、著書『もしも、Chat-GPTがあなたの仕事の悩みを解決してくれたら ~杏奈と探る、AIとの付き合い方~』(デザインエッグ社)を出版。

著者:デジタルレクリム株式会社 代表取締役 | AIマーケティング専門家をフォローする

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