読み:ちゅうかんしゃこうげき / 分野:IT・システム
通信する二者の間に第三者が割り込み、情報を盗み見たり改ざんしたりする攻撃です。
通信している二者の間に攻撃者がひそかに割り込み、やり取りする情報を盗み見たり書き換えたりする攻撃です。英語では「Man-in-the-Middle attack」と呼ばれ、頭文字を取って「MITM」とも表記されます。
意味
中間者攻撃は、送信者と受信者の双方が「相手と直接やり取りしている」と思い込んでいる状態を悪用します。攻撃者は通信経路の途中に入り込み、双方になりすますことで、気づかれないまま通信内容を見たり、内容を書き換えたりします。例えば、暗号化されていない無線LAN(Wi-Fi)や、偽の中継点(アクセスポイントやDNSサーバーなど)を利用して通信を横取りする手口があります。対策としては、通信全体を暗号化するSSL/TLSという仕組みの利用が基本になります。通信先が正規のものであることを証明する電子証明書の検証も、重要な防御手段です。
使われる場面と具体例
- 社員が外出先でカフェなどの無料Wi-Fiを使って社内システムにログインする際、攻撃者が同じ回線上で通信を盗聴し、IDやパスワードを窃取する。
- 従業員が偽の送金依頼メールやWebサイトに誘導され、正規の取引先とのやり取りの途中で攻撃者が内容をすり替え、振込先口座を改ざんする。
- ECサイトの運営者が、顧客との通信を暗号化していない状態で決済情報をやり取りし、通信経路上で情報が盗まれる。
中小企業が押さえたい点
- 自社サイトやシステムの通信がSSL/TLSで暗号化されているか確認し、ブラウザのアドレス欄に鍵マークが表示されるかを定期的にチェックします。
- 社外から社内システムへ接続する際は、暗号化されていない公衆Wi-Fiの利用を避けるよう、社内ルールとして周知します。
- 取引先とのメールでの振込先変更など重要な連絡は、電話などの別経路で必ず確認する運用を定めます。
- 社内ネットワーク機器やルーターの初期パスワードを変更し、ファームウェアを最新の状態に保ちます。
よくある誤解
- 「社内ネットワークだから安全」と考えがちですが、社内であっても機器の設定不備や内部の不正接続により中間者攻撃が成立する場合があります。
- 「暗号化通信(SSL/TLS)さえ使っていれば絶対に安全」と思われがちですが、偽の証明書やユーザーの誤操作により、暗号化が破られる状況も存在します。
よくある質問
Q. 中間者攻撃は個人情報だけが狙われるのですか。
A. いいえ、振込先の改ざんや認証情報の窃取など、金銭的被害に直結する手口にも広く使われます。
Q. 自社サイトを常時SSL化すれば中間者攻撃を完全に防げますか。
A. 大きなリスク低減にはなりますが、利用者側の環境や証明書の検証不備など別の要因でも被害は起こり得るため、万全ではありません。
Q. 従業員にどのような教育をすればよいですか。
A. 公衆Wi-Fiの危険性や、重要な連絡は別経路で確認する習慣を、具体例とともに周知することが有効です。
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