読み:むけいこていしさん / 分野:ビジネス・集客
形はないが長期間使う会社の資産のことで、ソフトウェアや特許権などが該当します。
無形固定資産とは、形を持たないものの長期間にわたって事業に使われる資産のことです。会計上は資産として計上し、使用できる期間にわたって費用に配分します。
意味
代表例は、業務システムやソフトウェアの開発・購入費用、特許権、商標権、営業権(のれん)などです。物理的な形はありませんが、取得に多額の費用がかかり、長期間にわたって収益を生み出すため「資産」として扱います。購入代金や開発費を支払った時点で全額を費用にするのではなく、資産として計上したうえで、使用期間にわたり「減価償却費」として少しずつ費用化します。これにより、その資産を使って得られる利益と、かかった費用を対応させて計算できます。一方、パソコンや機械、建物など形のある資産は「有形固定資産」と呼ばれ、区別して扱われます。
使われる場面と具体例
- 経理担当者が、自社で開発した業務システムの費用を、資産計上するか経費にするかを判断する場面で使います。
- 会社が特許権や商標権を取得した際に、その取得費用を無形固定資産として帳簿に記録します。
- 他社を買収した際に生じた「のれん」を無形固定資産として計上し、一定期間で償却していく場面があります。
中小企業が押さえたい点
- ソフトウェアの導入や自社開発を行う際は、費用を一括経費にできるのか、資産計上が必要なのかを事前に確認します。
- 資産計上した場合、何年で償却するか(耐用年数)によって、各年度の利益や税負担が変わります。
- パッケージソフトの購入か自社開発かで会計上の扱いが異なる場合があるため、契約前に確認しておくと安心です。
- 判断に迷うケースが多いため、顧問税理士など専門家に相談しながら処理方針を決めることが望まれます。
よくある誤解
- 「形がないものはすぐに経費にできる」と考えられがちですが、金額や利用期間によっては資産計上が必要です。
- 「一度資産に計上したら金額は変わらない」と思われがちですが、価値が大きく下がった場合は減損処理が必要になることがあります。
よくある質問
Q. 無形固定資産と有形固定資産の違いは何ですか。
A. 物理的な形があるかどうかの違いです。建物や機械は有形固定資産、ソフトウェアや特許権は無形固定資産に分類されます。
Q. 少額のソフトウェアでも資産計上が必要ですか。
A. 金額や会計・税務上の基準によっては、資産計上せずに経費として処理できる場合があります。具体的な基準は税理士に確認してください。
Q. 無形固定資産はどのように費用化されますか。
A. 減価償却費として、資産の種類ごとに定められた期間にわたり、毎年少しずつ費用に計上していきます。
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