コンテンツSEOを始めたい。けれど、何を書けばよいのか、いくらかけるのが妥当なのかが分からない。記事を何本か書いてみたものの、順位も問い合わせも動かない——そういう方に向けて書いています。
先に結論をお伝えします。コンテンツSEOでつまずく原因の多くは、書き方ではありません。書く前の準備と、書いた後の手入れが抜けていることです。
この記事では次のことが分かります。
- コンテンツSEOのやり方を6つの手順で
- 公開した記事を育てるための3つの点検
- AIで記事を書くときに気をつけること
- 記事制作の費用相場と、依頼先ごとの違い
私たちデジタルレクリムは、記事制作を中心にコンテンツSEOをお引き受けしています。この記事の手順は、私たちが実際にお客様の記事を作るときの工程をもとにしています。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとは、検索した人の疑問に答える記事やページを作り、検索結果の上位に表示されることで、自社のサイトに人を集める取り組みです。一度上位に入った記事は、広告のように費用をかけ続けなくても、人を連れてきてくれます。
SEO対策にはいくつかの種類があり、コンテンツSEOはそのうちの1つです。
| 種類 | 何をするか | コンテンツSEOとの関係 |
|---|---|---|
| テクニカルSEO | Googleがページを見つけ、正しく読めるようにする | ここが壊れていると、良い記事を書いても評価されません |
| 内部対策 | 題名・見出し・ページ同士のリンクを整える | 記事同士をつなぐことで、サイト全体の評価が上がります |
| コンテンツSEO | 検索した人の疑問に答える記事を作る | — |
| 外部対策 | ほかのサイトから紹介してもらう | 良い記事は、自然に紹介されやすくなります |
コンテンツSEOだけでは足りず、特にテクニカルSEOが整っていることが前提になります。SEO対策全体の進め方はSEO対策のやり方で解説しています。
コンテンツSEOのやり方|6つの手順
次の順番で進めます。いきなり記事を書き始めるのではなく、最初の3つの手順で「何を書くか」を決めることが大切です。
1. 既にある記事を棚卸しする
新しく書く前に、自社のサイトに既にある記事を一覧にします。どの記事が、どんな言葉で、何位に表示されているかをサーチコンソールで確かめてください。
これを飛ばすと、既にある記事と同じ話題の記事を書いてしまいます。同じ話題の記事が並ぶと、Googleはどちらを表示すればよいか迷い、評価が割れてしまいます。
2. 狙う言葉を集めて、束ねる
次に、お客様が検索しそうな言葉を集めます。検索数を調べる道具、Googleの検索窓に出る候補、サーチコンソールに出てくる実際の検索語が材料になります。
集めた言葉は、同じ答えで済むものを1つに束ねます。たとえば「コンテンツSEO やり方」と「コンテンツSEO 手順」は、同じ記事で答えられます。束ねた1つのまとまりに、1本の記事を割り当てます。
3. 書く順番を決める
束ねた言葉のまとまりに、優先順位を付けます。見るのは次の2つです。
- その言葉で来た人が、問い合わせてくれそうか(検索数の多さより大切です)
- いまの自社のサイトの力で、上位に入れそうか(大手のサイトばかりが並ぶ言葉は後回しにします)
4. 上位のページを調べて、構成を作る
狙う言葉で実際に検索し、上位に並ぶページの見出し、文字量、「他の人はこちらも質問」に出てくる質問を調べます。検索した人が何を知りたいのかが、ここから見えてきます。
そのうえで、上位のページに書かれていないこと、自社だからこそ書けることを加えた構成を作ります。上位のページをなぞるだけの記事は、上位に入れません。
5. 書いて、事実を確かめる
構成に沿って書きます。最近はAIに下書きを作らせることも多くなりましたが、AIの下書きをそのまま出すのはおすすめしません。理由は次の章で詳しく書きます。
書き上げたら、数字や固有名詞、制度の内容などの事実を1つずつ確かめます。医療や法律、お金に関わる内容では、業界ごとの表現の決まりにも気をつけてください。
6. 公開したら、測って育てる
記事は公開してからが本番です。サーチコンソールで順位と表示回数を追い、伸びない記事には手を入れます。効き目が見え始めるまでには、3か月から6か月ほどかかるのが普通です。
公開した記事を育てる|3つの点検
記事を書いて放っておくと、伸びない記事がサイトに溜まっていきます。私たちは公開した記事を毎月、次の3つの観点で点検し、手を入れる記事を決めています。
点検1. 見られていない記事を洗い出す
サーチコンソールの数字から、ほとんどクリックされていない記事を洗い出し、状態ごとに手当てを変えます。私たちが使っている目安は次のとおりです。
| 状態 | 目安 | 手当て |
|---|---|---|
| Googleに登録されていない | 検索結果に載っていない | 登録を申請し、載らない原因を調べる |
| 表示はあるが、他の記事からのリンクが少ない | 表示50回以上・受けているリンク2本未満 | 関係する記事からリンクを張る |
| 表示は多いのに、クリックされない | 表示1,000回以上 | 題名と書き出しを立て直し、足りない章を加える |
| 表示が中くらい | 表示10〜999回 | まだ育つ余地があるので、次回まで様子を見る |
| ほとんど見られていない | 表示10回未満 | 狙う言葉の見直し、他の記事との統合、非公開を検討する |
公開して数週間の記事は、Googleの評価がまだ固まっていないため、この点検からは外します。
点検2. 記事同士のリンクを数える
どの記事から、どの記事へリンクが張られているかを数えます。1つの記事が、他の記事から2本以上のリンクを受けていることを目安にしています。どこからもリンクされていない記事は、読む人にも、Googleにも見つけてもらえません。
点検3. 問い合わせにつながっている記事を見つける
順位や流入の多さだけでなく、問い合わせのページにたどり着いた人が、どの記事から来たのかを集計します。問い合わせにつながっている記事が分かれば、そこに他の記事からのリンクを集め、優先的に磨きます。
同じ話題の記事を増やしすぎない
コンテンツSEOで見落とされやすいのが、記事同士の食い合いです。記事を増やしたのに順位が上がらないサイトの多くで起きています。
私たち自身のブログでも、2026年9月の点検で、補助金についての似た記事が4本、社内ヘルプデスク向けチャットボットの記事が3本並んでいるのが見つかりました。1本ずつ見れば問題の無い記事でも、並ぶとGoogleはどれを表示すればよいか迷います。いまはそれぞれ1本にまとめ、残りの記事は転送しています。
手順1の棚卸しと、手順2の「束ねる」作業は、この食い合いを防ぐためのものです。
AIで記事を書くときに気をつけること
Googleは、AIを使って書いたかどうかではなく、記事の中身が役に立つかどうかで評価するとしています。AIを使うこと自体は問題ありません。ただし、次の点に気をつけないと、かえって評価を下げます。
特に気をつけたいのは、出どころの分からない数字や事例です。AIは、もっともらしい調査結果や「ある会社では流入が3倍に」といった事例を、根拠なく書くことがあります。読んだ人がそれを信じて判断を誤れば、会社の信用に関わります。私たちもAIに下書きを作らせますが、事実の確認と、自社の経験の書き足しは、必ず人が行っています。
コンテンツSEOの費用相場
記事の制作を外に頼む場合、費用は依頼先と記事の中身によって大きく変わります。
| 依頼先 | 1記事の目安 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| フリーランスのライター | 1万〜5万円 | 書く題材と構成が決まっていて、書く手が足りない |
| 記事制作会社 | 2万〜10万円 | 毎月決まった本数を安定して出したい |
| SEO会社 | 3万〜15万円 | 何を書くかの調査から、公開後の手入れまで任せたい |
| 専門家の監修付き | 10万円以上 | 医療・法律・お金など、正確さが特に求められる |
金額の差は、書く前の調査と、書いた後の手入れがどこまで含まれているかの差です。安い見積もりの多くは、記事を書いて納めるところまでしか含んでいません。見積もりを比べるときは、手順1〜3と手順6が含まれているかを確かめてください。
参考までに、私たちの記事制作は1記事33,000円(税込)から、20記事以上のご依頼では1記事22,000円(税込)からお引き受けしています。キーワード調査、競合の調査、画像3点、WordPressへの投稿まで含む料金です。詳しくはコンテンツSEOのサービス内容をご覧ください。
SEO対策全体の費用についてはSEO対策の費用相場で解説しています。
自分でやるか、外に頼むか
コンテンツSEOは、自社でも進められます。社内に、業界のことをよく知っていて、毎月まとまった時間を書くことに使える人がいるなら、自社で書いた記事は強いものになります。
一方で、次のような場合は外の力を借りたほうが早く進みます。
- 書ける人はいるが、何を書くかを決められない
- 担当者が本業で手いっぱいで、毎月の本数が続かない
- 記事は増えたが、公開後の手入れまで手が回らない
「何を書くか」の調査と、公開後の手入れだけを外に頼み、書くのは自社で行う、という分け方もあります。依頼先の選び方はSEO対策の依頼先の選び方で解説しています。
よくある質問
Q1. コンテンツSEOは、効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A1. 記事の効き目が見え始めるまでは、3か月から6か月ほどが目安です。競合の強さや、サイトの状態によって変わります。公開して数週間の記事は、Googleの評価がまだ固まっていません。
Q2. 記事は月に何本書けばよいですか?
A2. 本数に目標を置く必要はありません。大切なのは、狙う言葉のまとまりごとに1本の記事を用意することです。同じ話題の記事を増やすと、かえって順位が上がりにくくなります。
Q3. 1記事は何文字あればよいですか?
A3. 文字数に正解はありません。検索した人の疑問に答えきれる長さが必要な長さです。狙う言葉で上位に並ぶページの文字量を目安にしつつ、自社だから書ける内容を加えてください。
Q4. AIで書いた記事は、Googleに評価されませんか?
A4. Googleは、AIを使ったかどうかではなく、中身が役に立つかどうかで評価するとしています。ただし、AIの下書きをそのまま出すと一般論ばかりになり、出どころの分からない数字が混じることもあります。事実の確認と自社の経験の書き足しは、人が行ってください。
Q5. コンテンツSEOとSEO対策は何が違いますか?
A5. コンテンツSEOは、SEO対策のうち記事やページの中身に取り組む部分です。SEO対策には、ほかにGoogleがページを正しく読めるようにする技術的な対策や、ページ同士のリンクを整える対策などがあります。
Q6. 書いた記事が伸びないときは、どうすればよいですか?
A6. まずGoogleに登録されているかを確かめます。登録されているのに伸びない場合は、題名と書き出しの見直し、足りない章の追加、関係する記事からのリンク追加を順に試します。それでも伸びない場合は、狙う言葉の見直しや、他の記事との統合を検討します。
まとめ
コンテンツSEOのやり方と費用について、大切なところをもう一度整理します。
- コンテンツSEOでつまずく原因の多くは、書く前の準備と、書いた後の手入れが抜けていること
- 書く前に、既にある記事の棚卸し・言葉を束ねる・書く順番を決めるの3つを済ませる
- 公開した記事は、見られていない記事・リンクの少ない記事・問い合わせにつながる記事の3つの観点で毎月点検する
- 同じ話題の記事を増やしすぎない
- AIの下書きは使ってよいが、事実の確認と自社の経験の書き足しは人が行う
- 費用の差は、調査と手入れがどこまで含まれているかの差
私たちデジタルレクリムは、何を書くかの調査から、記事の制作、公開後の点検と書き直しまでを一貫してお引き受けしています。いまある記事をどう育てればよいか、というご相談からでも歓迎します。























コメント