代理店への支払いが重くて、自社でSEOを回せないか検討していませんか。
内製化すると何人・何時間かかるのか、イメージが湧かず動けずにいませんか。
この記事では、弊社が実際にSEOを完全内製で回している実数を公開します。
内製すべき作業と外に出すべき作業の線引きも、具体例つきで整理しました。
正直に言うと、弊社も数年前までは記事制作を外注に丸投げしていた時期がありました。しかし今は、キーワード選定から記事作成・公開・順位計測まで、ほぼすべてを社内で完結させています。
結論から言うと、SEO内製化は「全部自社でやる」か「全部外注する」かの二択ではありません。作業ごとに内製と外注を線引きするのが、もっとも現実的なやり方です。
SEO内製化とは?外注と何がどう違うのか

SEO内製化とは、キーワード選定から記事作成・公開・効果測定までを自社の人員で行うことです。外注との一番の違いは、作業が終わった後に「ノウハウが社内に残るかどうか」にあります。
外注の場合、代理店が持つ知見やデータは基本的に代理店側に蓄積されます。契約を終えた瞬間、社内には成果物(記事や順位データ)しか残らないケースが少なくありません。内製の場合は、試行錯誤のプロセスそのものが社内の資産になります。
ただし「内製」と「外注」の間には、実はもう一つの型があります。それが伴走型(社内担当者に外部の専門家がついて、一緒に手を動かしながらノウハウを移す形)です。
内製・外注・ハイブリッドの3パターン
| 型 | 誰がやるか | 向いている会社 | ノウハウの蓄積 |
|---|---|---|---|
| 完全内製 | 自社の社員のみ | SEO専任者を置ける、中長期で運用したい会社 | 社内に100%蓄積される |
| 完全外注 | 代理店・制作会社 | 人手が割けない、まず成果を急ぎたい会社 | 社内にはほぼ残らない |
| ハイブリッド(伴走型含む) | 社内担当者+外部パートナー | リソースは限られるが知見は残したい会社 | 一部が社内に蓄積される |
この表からも分かる通り、「ノウハウを社内に残したいかどうか」が型選びの最大の分かれ目です。
SEOを内製化するのに何人・何時間必要?【自社の実数で解説】

まず押さえたいのは、弊社は現在3名体制、週あたり合計20〜25時間程度でSEO運用の大半を回しているという点です。最初から3名体制だったわけではなく、1名での手探り運用からスタートしました。ここでは弊社が実際にどう体制を組み、何にどれだけ時間をかけているかを包み隠さず公開します。
弊社がSEOを完全内製で回している理由と体制
正直に言うと、最初は記事制作をまるごと外注先に丸投げしていた時期もありました。納品された記事の品質にばらつきがあり、修正依頼のやり取りだけで1本あたり2時間以上かかることも珍しくありませんでした。「これなら自分たちで書いたほうが早いのでは」と感じたのが、内製に舵を切ったきっかけです。
今の体制は次の通りです。
- キーワード選定・構成作成:担当1名が週4〜5時間。検索意図の分析から見出し案までを担当します
- 執筆:ライティング担当2名が分担します。1本あたり構成込みで平均4〜6時間かかります
- 入稿・公開:執筆担当がそのまま入稿まで担当します。1本あたり30分〜1時間です
- 順位計測:専用ツールで日次自動取得し、担当1名が週1回まとめてレビューします
- 効果測定:GA4とGoogleサーチコンソールを月1回、全員で確認するミーティングを実施します
月間の記事公開本数は4〜6本で、1本あたりの制作時間(構成〜執筆〜入稿)は平均5〜7時間です。こうした内製化の工数感は、他社の内製化支援事例でも近い水準が報告されています。順位計測は専用ツールで自動化しているため、人の手がかかるのは週1回のレビューのみ。ここに割く時間は1回あたり1時間程度です。
一方で、すべてを内製しているわけではありません。アイキャッチ画像や図解イラストの一部素材制作は、外部のデザイナーに依頼しています。専門性の高いデザインスキルまで社内で抱える必要はないと判断したためです。この記事を「実例公開」と銘打つ以上、都合の良い部分だけでなく、こうした外に出している部分も隠さずお伝えします。
作業別・内製化できる工数の目安
| 作業 | 月間の目安工数 | 内製のしやすさ |
|---|---|---|
| キーワード調査 | 月4〜8時間 | 内製しやすい(無料ツールでも着手可) |
| 構成作成 | 記事1本あたり1〜2時間 | 内製しやすい |
| 執筆 | 記事1本あたり3〜5時間 | 内製しやすいが品質に経験差が出やすい |
| 入稿・公開作業 | 記事1本あたり0.5〜1時間 | 内製しやすい |
| 順位計測 | 月4時間程度(ツール併用) | 内製しやすい(ツール導入が前提) |
| 効果測定(GA4・サーチコンソール分析) | 月2〜4時間 | 経験が必要。最初は難しく感じやすい |
| 画像・図解素材制作 | 記事1本あたり1〜2時間 | 外注も選択肢(専門スキルが要る) |
| 被リンク獲得施策 | 不定期・施策次第 | 内製が難しい部類(専門知識が必要) |
構成作成と執筆を合わせた工数は、SEO記事制作の工数解説でも同様の目安が示されており、弊社の実感とも近い数字です。
キーワード調査の具体的なやり方や無料ツールの使い分けについては、キーワード調査の実務的な進め方で詳しく解説しています。あわせて確認しておくと、内製のイメージがより具体的になります。
SEO内製化に必要な体制とツールは何か
結論から言うと、最低限そろえたいのは「調査・構成を考える役割」「書く役割」「数字を見る役割」の3つの機能です。1人がすべてを兼任しても始められますが、本格的に回すなら2〜3名で役割を分けたほうが続きやすくなります。ツールは無料のものから始めて、記事数や分析の深さが増えたタイミングで有料化を検討するのが現実的です。
最低限そろえたい体制(役割ベース)
▼SEO内製化で押さえたい3つの役割
戦略・構成担当
キーワード選定と検索意図の分析、記事構成の設計を担う役割
執筆・編集担当
構成に沿って実際に記事を書き、入稿・公開まで担う役割
効果測定担当
GA4やサーチコンソールのデータを見て、改善点を見つける役割
人数が足りない会社は、戦略・構成担当と効果測定担当を兼任させ、執筆だけを複数人で分担する形でも機能します。弊社も立ち上げ当初は1名がこの2役を兼ねていました。
無料ツールだけで足りる部分、有料が必要になる境目
無料ツールで十分まかなえる作業は、キーワード調査の初期段階や順位の簡易チェックです。一方、競合サイトの被リンク分析や大規模なキーワード群の網羅的な調査は、有料ツールの力を借りたほうが効率的になります。
無料ツールとプロ向け有料ツールの具体的な違いについては、キーワード調査の実務的な進め方で詳しく比較しています。有料ツールの料金や機能は改定されることがあるため、最新情報は各ツールの公式サイトでご確認ください(要問い合わせ)。ツール選びに時間をかけすぎると本末転倒になるので、まずは無料の範囲で手を動かしてみることをおすすめします。
SEO内製化のメリット・デメリットは何か

メリットは「ノウハウの蓄積」と「スピード」の2つに集約されます。一方でデメリットは「属人化」「情報収集コスト」「最新アップデート対応の負荷」の3つです。メリットよりデメリットの数が多い点からも分かる通り、内製化は覚悟と準備が要る選択です。
メリット(ノウハウの蓄積・スピード)
- ノウハウの蓄積:成功と失敗の両方が社内の経験として残り、次の施策に生かせます
- 意思決定のスピード:代理店とのやり取りを挟まないため、修正や方針転換がその日のうちに完結します
デメリット(属人化・情報収集コスト・最新アップデート対応の負荷)
- 属人化のリスク:担当者が退職・異動すると、ノウハウごと失われる恐れがあります
- 情報収集コスト:Googleのアルゴリズムは年に数回大きく変わるため(Googleコアアップデートの歴史、コアアップデートの実施頻度について)、常にキャッチアップが必要です
- 最新アップデート対応の負荷:変動が起きるたびに原因を調べ、対応を考える工数が発生します
検索順位の変動は決して珍しい出来事ではありません。2026年に入ってからも、検索順位の変動は複数回報告されています(2026年8月の検索順位変動まとめ、spam updateによる順位変動)。Google順位が乱高下する今こそ見直すべきSEOの穴でも触れている通り、内製する場合はこうした変動情報を定期的に追う体制も必要になる点を覚悟しておきましょう。
<a id=”cta-1″></a>内製にするか外注にするか、まだ判断しきれない方も多いと思います。判断材料をもっと具体的に知りたい方は、SEO対策のページで個別にご相談いただけます。
SEO内製化と外注、どちらが向いているかの判断基準

判断基準は「社内リソース」「求める速度」「社内に残したい知見の量」の3つの軸で決まります。この3つを自社に当てはめるだけで、内製・外注・ハイブリッドのどれが向いているかが見えてきます。
内製が向いている会社の特徴
- 記事作成や分析に週数時間を割ける社員がいる
- 中長期(1年以上)でSEOに取り組む前提がある
- 自社の商品・サービスに関する専門知識が社内に豊富にある
外注・ハイブリッドが向いている会社の特徴
- 社内に手を動かせる人員がまったくいない
- 短期間での成果を優先したい事情がある
- 専門知識はあるが、記事化やSEOの技術的な部分に不安がある
どの作業を自社で進めるべきか、どこから外部に依頼すべきかの詳しい判断軸は、SEO対策を依頼する際の進め方ガイドでさらに具体的に整理しています。自社の状況と照らし合わせながら読むと、判断がしやすくなります。
自社の状況に当てはめた工数試算が欲しい方は、SEO対策からお気軽にご相談ください。
AI時代もSEO内製化の考え方は変わらないのか

基本的な考え方は変わりませんが、内製で押さえるべきポイントは確実に増えています。AI検索(ChatGPTやGeminiなどが検索結果の代わりに答えを生成する仕組み)が広がったことで、「検索エンジンに評価される文章」だけでなく「AIに引用される文章」を意識する必要が出てきたためです。
AIOを意識した内製体制に必要な視点
AIO(AI検索最適化。AIが回答を作る際に自社の情報を引用しやすくする工夫)を意識するなら、結論を先に書く、専門用語に説明を添える、表や箇条書きで情報を整理するといった書き方が重要になります。これは従来のSEOライティングの延長線上にある考え方で、まったく新しいスキルを一から覚える必要はありません。
AI時代のSEO戦略の基本的な考え方は、AI時代のSEO戦略の基本で詳しく解説しています。また、生成AIとSEOの関係については生成AIはSEOに弱い?順位が下がる本当の理由、GEO(生成AIの回答に選ばれるための最適化)とSEOの違いについてはGEOとSEOの違いで解説していますので、内製体制を組む際の参考にしてください。
Googleのコアアップデート(検索結果の評価基準を見直す大規模な変更)も内製で追いかけるべき情報の一つです。2026年に入ってからも、2026年2月のDiscoverコアアップデートをはじめ、コアアップデートの動きは継続的に発表されています(2026年のコアアップデート最新動向)。こうした情報を定期的にキャッチアップする時間も、内製化の工数として見込んでおく必要があります。
SEO内製化でよくある失敗と対処法
よくある失敗は「体制の属人化」「更新の停滞」「効果測定の放置」の3パターンに集約されます。どれも珍しい失敗ではなく、弊社も体制が整うまでの過程で似た壁にぶつかってきました。
▼SEO内製化で陥りやすい3つの失敗
体制の属人化
担当者1人に業務が集中し、休職や退職で運用が止まってしまう状態
更新の停滞
立ち上げ期は頑張れても、数か月後に記事更新のペースが落ちてしまう状態
効果測定の放置
記事を公開するだけで満足し、順位やアクセスの振り返りをしなくなる状態
失敗しないためのチェックリスト
- 担当者が1人でも、作業手順をドキュメント化して誰でも引き継げる状態にしておく
- 月間の記事公開本数にあらかじめ現実的な目標を設定する(弊社の例では月4〜6本)
- 順位計測ツールを導入し、人の手を介さず自動でデータが集まる仕組みを作る
- 月1回は必ずGA4・サーチコンソールを見る時間を定例ミーティングとして確保する
- 外に出すべき作業(画像制作や専門的な分析など)を最初から見極めておく
このチェックリストを見返すだけでも、内製化のつまずきポイントの多くは事前に防げます。
まとめ
SEO内製化は「全部自社でやる」か「全部外注する」かの二択ではありません。キーワード調査や執筆は内製しやすく、被リンク施策や専門的な効果測定は外部の知見を借りたほうが効率的なケースが多いです。弊社も画像素材の一部は外注しながら、記事制作の大半を社内で回しています。
自社の状況に当てはめて、内製・外注・ハイブリッドのどれが向いているかを見極める。それが何より大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. SEO対策はオワコンですか?
A1. オワコンではありません。AI検索の普及で検索結果の見え方は変わっていますが、ユーザーの疑問に答えるコンテンツの価値そのものは変わっていないためです。むしろ結論を明確に書く力は、今まで以上に重要になっています。
Q2. SEOとは何ですか?
A2. SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、自社のサイトを検索結果で見つけてもらいやすくするための工夫全般を指します。キーワード選定や記事の質、サイトの構造改善などが含まれます。
Q3. SEOでやってはいけないことは何ですか?
A3. 隠しテキストやコピーコンテンツ、不自然な被リンクの購入などは避けるべき行為です。これらはGoogleのガイドラインに違反し、検索順位の下落(ペナルティ)につながる恐れがあります。
Q4. SEOとはどういう意味ですか?
A4. SEOは直訳すると「検索エンジン最適化」という意味で、検索エンジンに自社のサイトや記事を正しく評価してもらうための調整全般を指す言葉です。技術的な調整だけでなく、読者にとって役立つ内容を作ることも含まれます。
Q5. SEO内製化支援とは何ですか?
A5. 外部の専門家が社内のSEO担当者に伴走し、実務を一緒に進めながらノウハウを社内に残していく支援サービスのことです。本記事で触れたハイブリッド型のうち、特に伴走型と呼ばれる形に近い支援になります。
Q6. SEO内製化は何人からできますか?
A6. 最低1名からでも着手は可能です。ただし戦略・執筆・効果測定の役割を無理なく分担するなら、3名程度の体制が望ましいというのが弊社の実感です。
Q7. SEO内製化にかかる期間はどれくらいですか?
A7. 体制づくりから運用が軌道に乗るまで、一般的には半年から1年程度を見ておくとよいでしょう([SEO効果が出るまでの期間の目安](https://ipeinc.jp/media/blog/seo-time/))。記事の資産が蓄積し効果が見え始めるまでには一定の時間がかかるためです。
内製にするか、それともハイブリッドで一部だけ外に出すか。どちらが自社に合うかを一人で決めきるのは、正直なかなか大変な作業です。工数の試算や体制づくりでお悩みでしたら、SEO対策のページから詳細をご覧いただくか、無料相談で一緒に整理させてください。























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